SONY C-37A/C-38B

■■■SONY C-37A/C-38B機材情報■■■
SONYの製品はデジタル・マルチレコーダーのPCM-3348をはじめとして、コ
ンソール、マスター・レコーダー、エフェクター、ヘッドフォン、
テープに至るまで多種多様なラインナップがあります。
30年以上の歴史を有し、現在でも活躍する
マイクのSONY C-37A/C-38Bをご紹介します。
C-37Aは、レコーディング用マイクの歴史の中でも初期に当たる1950年代に
登場した真空管コンデンサー・マイクです。
2ch同録が当たり前のその時代、NEUMANN M50などと共に
メイン・マイクとして、そのサウンドは・時代を築き上げました。
現在は純邦楽で使用されることが多いのですが、オールド・スタイル狙いの
ストリングスやドラムのアンビエンス・マイクとして
重宝される存在でもあります。
また、-8dBのパッドやローカットなどベーシックな仕様は
C-38Bに受け継がれています。
そのC-38Bですが、テレビ番組でもおなじみのマイクで、
ナレーションなどの放送局や外録での使用なども視野に入れて
設計されたオールラウンダーな優れた製品です。
しかも現行品であり、レコーディングにおいてもさまざまな
場面で活躍しています。
C-38Bの音色はルックス通りまじめそのもので、
原音忠実収音主義のマイクといえます。
その自然な高城は、最近のマイクと比べるとやや地味な感じが
するかもしれませんが、音色にピーキーな部分がなく、
音源の持つベーシックなサウンドを色付けなくしっかりとらえられます。
また、FET応用の低混変調ひずみ回跡を心臓部に採用しているため、
最大入力音圧レベルは約140dBとかなり近接したセッティングでも
ひずみの少ない収録が可能。
ダイナミック・レンジも約116dBあるためホールの
アンビエンス・マイクとしても安心して使用できます。
そのほか付加機能も充実していて、指向性は単一と無指向の2種類、
8dBのパッド・スイッチ、4段階のローカットに加えハイカットも付いています。
このロー&ハイカットはナレーションや外録での
余分な帯城のカットに大変役立ちます。
面白い特長としてはファンタム電源と電池(006P)の
2ウェイ電源方式を採用している点。
電源スイッチや残量のチェック・ランプも付いているので
電池を効率良く使えます。
この辺りの機能は外録対応用なのでしょうが、
ファンタムと乾電池とでは音質的なキャラクターに違いがあり、
スタジオでもあえで乾電池でというこだわりのエンジニアもいるそうで
別の意味で役に立っているようです。
C-38Bの使用法ですが、フラットな音色ということで
使われ方は多岐にわたります。
定番としてはクラシックにおけるホール録音のメイン・ぺアマイク&
アンビエンス・マイク、またオーボエやクラリネットなどのウッド・ウインド系、
さらにSHURE SM57と組み合わせてギター・アンプにもよく使われます
変わったところではドラム全般にも用いられ、オーバーヘッドやタムなどを
落ち着いた雰囲気のある音で収録できます。
しかし、メインどころはなんといっても純邦楽でしょう。
三味線をはじめとして実音量が小さくピーク成分が
多い純邦楽の楽器にC-38Bは最適。
RCA 77DXと並んで純邦楽のメイン・マイクとして使われてきました。
これは音質的な部分だけでなく、ほかの楽器の音の回り込みが
その他のコンデンサー・マイクに比べて非常に少ないことも大きな要因でしょう。
このかぶりが少ない理由として、指向性の切り替えがメカニカル・シャッターで
行われるため、単一の指向性がほかのマイクに比べて
シャープになることに起因していると思われます。
ですから、ブースを使用せずにすべてのプレイヤーが1つの
メイン・ルームで演奏するスタイルの純邦楽の録音にはぴったりというわけです
SONYというと、とかく派手なイメージがあると思いますが、
音響メーカーとして世界に進出できたのは、C-37A、C-38Bのような
原音に忠実というポリシーの手堅い製品が数多くあったからだと思います。
機会があればぜひ使ってみてください。
パッと聴いた印象としてぱいつものマイクに比べてちょっと地味だと
感じるしれませんが、必ず後で質感の豊かさに気付くと思います。

■■■SONY C-37A/C-38B機材情報■■■
SONYの製品はデジタル・マルチレコーダーのPCM-3348をはじめとして、コ
ンソール、マスター・レコーダー、エフェクター、ヘッドフォン、
テープに至るまで多種多様なラインナップがあります。
30年以上の歴史を有し、現在でも活躍する
マイクのSONY C-37A/C-38Bをご紹介します。
C-37Aは、レコーディング用マイクの歴史の中でも初期に当たる1950年代に
登場した真空管コンデンサー・マイクです。
2ch同録が当たり前のその時代、NEUMANN M50などと共に
メイン・マイクとして、そのサウンドは・時代を築き上げました。
現在は純邦楽で使用されることが多いのですが、オールド・スタイル狙いの
ストリングスやドラムのアンビエンス・マイクとして
重宝される存在でもあります。
また、-8dBのパッドやローカットなどベーシックな仕様は
C-38Bに受け継がれています。
そのC-38Bですが、テレビ番組でもおなじみのマイクで、
ナレーションなどの放送局や外録での使用なども視野に入れて
設計されたオールラウンダーな優れた製品です。
しかも現行品であり、レコーディングにおいてもさまざまな
場面で活躍しています。
C-38Bの音色はルックス通りまじめそのもので、
原音忠実収音主義のマイクといえます。
その自然な高城は、最近のマイクと比べるとやや地味な感じが
するかもしれませんが、音色にピーキーな部分がなく、
音源の持つベーシックなサウンドを色付けなくしっかりとらえられます。
また、FET応用の低混変調ひずみ回跡を心臓部に採用しているため、
最大入力音圧レベルは約140dBとかなり近接したセッティングでも
ひずみの少ない収録が可能。
ダイナミック・レンジも約116dBあるためホールの
アンビエンス・マイクとしても安心して使用できます。
そのほか付加機能も充実していて、指向性は単一と無指向の2種類、
8dBのパッド・スイッチ、4段階のローカットに加えハイカットも付いています。
このロー&ハイカットはナレーションや外録での
余分な帯城のカットに大変役立ちます。
面白い特長としてはファンタム電源と電池(006P)の
2ウェイ電源方式を採用している点。
電源スイッチや残量のチェック・ランプも付いているので
電池を効率良く使えます。
この辺りの機能は外録対応用なのでしょうが、
ファンタムと乾電池とでは音質的なキャラクターに違いがあり、
スタジオでもあえで乾電池でというこだわりのエンジニアもいるそうで
別の意味で役に立っているようです。
C-38Bの使用法ですが、フラットな音色ということで
使われ方は多岐にわたります。
定番としてはクラシックにおけるホール録音のメイン・ぺアマイク&
アンビエンス・マイク、またオーボエやクラリネットなどのウッド・ウインド系、
さらにSHURE SM57と組み合わせてギター・アンプにもよく使われます
変わったところではドラム全般にも用いられ、オーバーヘッドやタムなどを
落ち着いた雰囲気のある音で収録できます。
しかし、メインどころはなんといっても純邦楽でしょう。
三味線をはじめとして実音量が小さくピーク成分が
多い純邦楽の楽器にC-38Bは最適。
RCA 77DXと並んで純邦楽のメイン・マイクとして使われてきました。
これは音質的な部分だけでなく、ほかの楽器の音の回り込みが
その他のコンデンサー・マイクに比べて非常に少ないことも大きな要因でしょう。
このかぶりが少ない理由として、指向性の切り替えがメカニカル・シャッターで
行われるため、単一の指向性がほかのマイクに比べて
シャープになることに起因していると思われます。
ですから、ブースを使用せずにすべてのプレイヤーが1つの
メイン・ルームで演奏するスタイルの純邦楽の録音にはぴったりというわけです
SONYというと、とかく派手なイメージがあると思いますが、
音響メーカーとして世界に進出できたのは、C-37A、C-38Bのような
原音に忠実というポリシーの手堅い製品が数多くあったからだと思います。
機会があればぜひ使ってみてください。
パッと聴いた印象としてぱいつものマイクに比べてちょっと地味だと
感じるしれませんが、必ず後で質感の豊かさに気付くと思います。
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