Roland MMP-2



Roland MMP-2
オープンプライス予想価格58,000円前後
■■■Roland MMP-2機材情報■■■
Roland MMP-2は2002年に発売された
同社COSMテクノロジーによるマイクやプリアンプのモデリングを搭載した
2chマイクプリアンプです。
Roland MMP-2は一見すると
オーディオインターフェイスのような外観で
他社のマイクプリアンプとはちがうRolandらしいデザインといえます。
入力はコンボタイプのXLR端子が2chと
S/P DIFデジタル入力が装備されています。
Hi-Z入力には対応していませので、もしギターを使用する場合は
別途DIが必要となります。
出力は、XLRのラインアウトが2ch、S/P DIFデジタル出力
そして、AES/EBUデジタル出力(XLR)が装備されており
様々な機器への接続が考慮されている印象です。
Roland MMP-2の基本構成は
マイク・インプットからの信号はマイク・モデリング部分に送られ
さらにプリアンプモデリングまたはEQ、コンプレッサーを経て出力される仕様で
マイクプリアンプというよりは、チャンネル・ストリップに
近い製品であるといえます。
プリアンプ・モデリング選択時はEQを使用できませんので注意が必要です。
マイクプリアンプ部は、同社のハードディスクレコーダーに
搭載されているものと同等のものが採用され
クセがなく素直な印象で、モデリングを最大限に生かすために
このようにフラットで、色づけが少なく
チューニングされているものと思われます。
さてRoland MMP-2のいちばんの売りともいえる
マイクモデリング部を見ていきたいと思います。
まず、使用するマイクの設定をします。
AKG C3000BやRoland DR-20からライン入力まで
6種類から選べるようになっています。
使用するマイクの設定をしたら、次は目的の音のマイクを選択します。
正式にマイクの名称は記載されていませんが
説明から察するにSM57やSM58、バスドラム用のダイナミックマイク
C451タイプのスモールコンデンサーマイク
U87タイプのラージコンデンサーマイク
ビンテージ・コンデンサーマイクロフォンなど
必要十分なマイクモデリングが7種類用意されています。
また、Roland MMP-2ではオンマイク時の
距離によって起こる近接効果のコントロールや
セッティング時の距離感/位相等の微調整も行えるようになっています。
実際のサウンドもそれぞれ良くモデリングされており
特にビンテージ・マイクなどの枯れ具合は上手く表現されていると思います。
マイクモデリングは色々試しましたが
ダイナミックマイクからコンデンサーマイクのモデリングは
やはり高域の伸びという点で物足りなさを感じましたが
コンデンサーマイクからダイナミックマイクのモデリングは
問題ありませんでしたので、マイクモデリングの入力用としては
価格、音質面からAKG C3000Bがおすすめです。
次はRoland MMP-2のマイクプリアンプモデリング部です
こちらも「Red7」「N1073」「MillHv」など”あの”銘機をシミュレートした
モデリングが9種類搭載されています。
基本的なプリアンプとしての性能も
出力、ダイナミックレンジとも十分にあり
しっかりとしたサウンドです。
さらに、NEVE1073などは実機の雰囲気が良く表現されていて
全く同じ音というわけにはいきませんが
使えるモデリング・プログラムが揃っているという印象です。
さらにRoland MMP-2のEQセクションも持っています。
EQは4バンドのパラメトリックで、9種類のフィルター・タイプを持ち
4バンドそれぞれで設定可能。
ゲインは-15dB~+15dB、Qは0.36~16で本格的なものです。
コンプレッサー部もソリッド/真空管など4種類の特性から選択可能
おまけ的なコンプではなく、スレッショルド、レシオ、アタック、
リリースなどをきちんと設定できるタイプで
エキスパンダーやエンハンサー、ディエッサーも搭載している
単体のコンプレッサーと同等の機能を備えている本格的なものです。
さらにUSBケーブルでパソコンに接続し、
付属の専用エディター・ソフトを使用してエディットすることができます。
EQのカーブをマウスで直感的に操作できるなど、
素早く緻密なセッティングが可能となっています。
残念なのは、オーディオ・インターフェイスとしての
機能は持ち合わせていませんので、
パソコンに取り込むには、別途オーディオ・インターフェイスが必要です。
Roland MMP-2の最大の特徴は
やはり、モデリング技術によって、
1本のマイクとRoland MMP-2だけで
何本ものマイクとプリアンプのキャラクターを得られる点だと思います。
このコンセプトで、プロ・業務仕様の上位モデルがあれば...
と思わせてしまう製品だと思いました。

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■■■Roland MMP-2スペック■■■
マイク・モデリング一覧
●INPUT●
DR-20:Roland DR-20
ローランド製のダイナミック・マイク。
Sml.Dy:Small Dynamic Microphone
楽器やボーカルに使われるダイナミック・マイク
Hed.Dy:Head-worn Dynamic Microphone
ヘッドセット型のダイナミック・マイク。
Min.Cn :Miniture Condencer Microphone
超小型のコンデンサー・マイク。
C3000B:AKG C3000B
AKG製のコンデンサー・マイク。
Flat Flat:ライン入力。
●OUTPUT●
Sml.Dy:楽器やボーカル用の一般的ダイナミック・マイク。
ギター・アンプやスネア・ドラムなどに。
Voc.Dy:定番のボーカル用ダイナミック・マイク。
張りのある中域が特長。ボーカルに。
Lrg.Dy :低域の伸びたダイナミック・マイク。
バス・ドラムやタムなどに。
Sml.Cn:楽器用スモール・コンデンサー・マイク。
きらびやかな高域が特長。金属系パーカッションや
アコースティック・ギターに。
Lrg.Cn:フラットな特性のコンデンサー・マイク。
ボーカル、ナレーション、生楽器などに。
Vut.Cn :ビンテージ・コンデンサー・マイク。ボーカル、
生楽器などに。
Flat:フラットな周波数特性を持つマイク。
収音時に使用したマイクのクセを取りたいときに。
■プリアンプ・モデリング(PLUG-INエフェクト)●
Red7:ボーカルや楽音向き。
N1073:往年のコンソール・サウンドを再現。
ManSS:コンデンサー・マイク向き。野太いチューブ・サウンドを再現。
AvTube:生楽器やボーカル向き。原音に忠実で自然。
AvSolS:深いサウンド・ステージと透明感。
HHTube:艶やかなビンテージ・チューブ・トーンを再現。
MillHV:アコースティック・レコーディングの定番。
微妙なニュアンスやアンビエンスをとらえる。
SATube:マイク/ギター/ベース向き。
CSSlSt:楽音向き。透明感あるアンプリファイ。
●周波数特性:96/88.2kHz:20Hz~40kHz(+0.1/-3dB)
48/44.1kHz:20Hz~20kHz(+0.1/-0.5dB)
●入力端子:【アナログ】XLR(バランス)/TRSフォーン(バランス)
【デジタル】S/P DIF(コアキシャル)
●出力端子:【アナログ】XLR(バランス)
【デジタル】AES/EBU、S/P DIF(コアキシャル)
●AD:24ビット、64倍オーバー・サンプリング
●DA:24ビット、128倍オーバー・サンプリング
●サンプリング・レート:96/88.2/48/44.1kHz
●パッチ:プリセット:43、ユーザー:64
●消費電力:9W
●外形寸法:250(W)×165(D)×76(H)mm
●質量:1.8kg
サンプリングCD・ムービー素材集LGR LABEL
http://www.lgril.com/




Roland MMP-2
オープンプライス予想価格58,000円前後
■■■Roland MMP-2機材情報■■■
Roland MMP-2は2002年に発売された
同社COSMテクノロジーによるマイクやプリアンプのモデリングを搭載した
2chマイクプリアンプです。
Roland MMP-2は一見すると
オーディオインターフェイスのような外観で
他社のマイクプリアンプとはちがうRolandらしいデザインといえます。
入力はコンボタイプのXLR端子が2chと
S/P DIFデジタル入力が装備されています。
Hi-Z入力には対応していませので、もしギターを使用する場合は
別途DIが必要となります。
出力は、XLRのラインアウトが2ch、S/P DIFデジタル出力
そして、AES/EBUデジタル出力(XLR)が装備されており
様々な機器への接続が考慮されている印象です。
Roland MMP-2の基本構成は
マイク・インプットからの信号はマイク・モデリング部分に送られ
さらにプリアンプモデリングまたはEQ、コンプレッサーを経て出力される仕様で
マイクプリアンプというよりは、チャンネル・ストリップに
近い製品であるといえます。
プリアンプ・モデリング選択時はEQを使用できませんので注意が必要です。
マイクプリアンプ部は、同社のハードディスクレコーダーに
搭載されているものと同等のものが採用され
クセがなく素直な印象で、モデリングを最大限に生かすために
このようにフラットで、色づけが少なく
チューニングされているものと思われます。
さてRoland MMP-2のいちばんの売りともいえる
マイクモデリング部を見ていきたいと思います。
まず、使用するマイクの設定をします。
AKG C3000BやRoland DR-20からライン入力まで
6種類から選べるようになっています。
使用するマイクの設定をしたら、次は目的の音のマイクを選択します。
正式にマイクの名称は記載されていませんが
説明から察するにSM57やSM58、バスドラム用のダイナミックマイク
C451タイプのスモールコンデンサーマイク
U87タイプのラージコンデンサーマイク
ビンテージ・コンデンサーマイクロフォンなど
必要十分なマイクモデリングが7種類用意されています。
また、Roland MMP-2ではオンマイク時の
距離によって起こる近接効果のコントロールや
セッティング時の距離感/位相等の微調整も行えるようになっています。
実際のサウンドもそれぞれ良くモデリングされており
特にビンテージ・マイクなどの枯れ具合は上手く表現されていると思います。
マイクモデリングは色々試しましたが
ダイナミックマイクからコンデンサーマイクのモデリングは
やはり高域の伸びという点で物足りなさを感じましたが
コンデンサーマイクからダイナミックマイクのモデリングは
問題ありませんでしたので、マイクモデリングの入力用としては
価格、音質面からAKG C3000Bがおすすめです。
次はRoland MMP-2のマイクプリアンプモデリング部です
こちらも「Red7」「N1073」「MillHv」など”あの”銘機をシミュレートした
モデリングが9種類搭載されています。
基本的なプリアンプとしての性能も
出力、ダイナミックレンジとも十分にあり
しっかりとしたサウンドです。
さらに、NEVE1073などは実機の雰囲気が良く表現されていて
全く同じ音というわけにはいきませんが
使えるモデリング・プログラムが揃っているという印象です。
さらにRoland MMP-2のEQセクションも持っています。
EQは4バンドのパラメトリックで、9種類のフィルター・タイプを持ち
4バンドそれぞれで設定可能。
ゲインは-15dB~+15dB、Qは0.36~16で本格的なものです。
コンプレッサー部もソリッド/真空管など4種類の特性から選択可能
おまけ的なコンプではなく、スレッショルド、レシオ、アタック、
リリースなどをきちんと設定できるタイプで
エキスパンダーやエンハンサー、ディエッサーも搭載している
単体のコンプレッサーと同等の機能を備えている本格的なものです。
さらにUSBケーブルでパソコンに接続し、
付属の専用エディター・ソフトを使用してエディットすることができます。
EQのカーブをマウスで直感的に操作できるなど、
素早く緻密なセッティングが可能となっています。
残念なのは、オーディオ・インターフェイスとしての
機能は持ち合わせていませんので、
パソコンに取り込むには、別途オーディオ・インターフェイスが必要です。
Roland MMP-2の最大の特徴は
やはり、モデリング技術によって、
1本のマイクとRoland MMP-2だけで
何本ものマイクとプリアンプのキャラクターを得られる点だと思います。
このコンセプトで、プロ・業務仕様の上位モデルがあれば...
と思わせてしまう製品だと思いました。

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■■■Roland MMP-2スペック■■■
マイク・モデリング一覧
●INPUT●
DR-20:Roland DR-20
ローランド製のダイナミック・マイク。
Sml.Dy:Small Dynamic Microphone
楽器やボーカルに使われるダイナミック・マイク
Hed.Dy:Head-worn Dynamic Microphone
ヘッドセット型のダイナミック・マイク。
Min.Cn :Miniture Condencer Microphone
超小型のコンデンサー・マイク。
C3000B:AKG C3000B
AKG製のコンデンサー・マイク。
Flat Flat:ライン入力。
●OUTPUT●
Sml.Dy:楽器やボーカル用の一般的ダイナミック・マイク。
ギター・アンプやスネア・ドラムなどに。
Voc.Dy:定番のボーカル用ダイナミック・マイク。
張りのある中域が特長。ボーカルに。
Lrg.Dy :低域の伸びたダイナミック・マイク。
バス・ドラムやタムなどに。
Sml.Cn:楽器用スモール・コンデンサー・マイク。
きらびやかな高域が特長。金属系パーカッションや
アコースティック・ギターに。
Lrg.Cn:フラットな特性のコンデンサー・マイク。
ボーカル、ナレーション、生楽器などに。
Vut.Cn :ビンテージ・コンデンサー・マイク。ボーカル、
生楽器などに。
Flat:フラットな周波数特性を持つマイク。
収音時に使用したマイクのクセを取りたいときに。
■プリアンプ・モデリング(PLUG-INエフェクト)●
Red7:ボーカルや楽音向き。
N1073:往年のコンソール・サウンドを再現。
ManSS:コンデンサー・マイク向き。野太いチューブ・サウンドを再現。
AvTube:生楽器やボーカル向き。原音に忠実で自然。
AvSolS:深いサウンド・ステージと透明感。
HHTube:艶やかなビンテージ・チューブ・トーンを再現。
MillHV:アコースティック・レコーディングの定番。
微妙なニュアンスやアンビエンスをとらえる。
SATube:マイク/ギター/ベース向き。
CSSlSt:楽音向き。透明感あるアンプリファイ。
●周波数特性:96/88.2kHz:20Hz~40kHz(+0.1/-3dB)
48/44.1kHz:20Hz~20kHz(+0.1/-0.5dB)
●入力端子:【アナログ】XLR(バランス)/TRSフォーン(バランス)
【デジタル】S/P DIF(コアキシャル)
●出力端子:【アナログ】XLR(バランス)
【デジタル】AES/EBU、S/P DIF(コアキシャル)
●AD:24ビット、64倍オーバー・サンプリング
●DA:24ビット、128倍オーバー・サンプリング
●サンプリング・レート:96/88.2/48/44.1kHz
●パッチ:プリセット:43、ユーザー:64
●消費電力:9W
●外形寸法:250(W)×165(D)×76(H)mm
●質量:1.8kg
サンプリングCD・ムービー素材集LGR LABEL
http://www.lgril.com/
