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Roland JX-8P

サウンドハウス




jx-8p.jpg


Roland JX-8P
価格22,8000円(1985年)
■■■Roland JX-8P機材情報■■■

Roland JX-8Pは1985年に発売された、
DCO、VCF、VCA回路方式のアナログ・シンセサイザーです。
当時すでにFM音源のYAMAHA DX-7、DX-1が発売済(DX-5も発売直前)、
KORGも新音源方式D.W.G.S音源を採用したDW-6000を発売するなど、
シンセサイザーがアナログからデジタルへ変わりつつある時代に、
オーソドックスな音源方式で登場した、Roland JX-8P
その高いポテンシャルとは裏腹に、当時はあまり評価されなかった
不運な機種であると言えます。
後になって、その分厚い音色などが再評価され
様々なアーティストの楽曲で聴かれるようになりました。
それでは、早速見ていきたいと思います

まず外観は、それまでアナログ・シンセサイザーの主流だった
つまみやスライダーがフロントパネルに並んでいたデザインとは異なり、Roland JX-8Pではボタンとバリューで数値を決定する
YAMAHA DX-7を意識しスッキリとした
当時としては最新のデザインとなっています。
もちろんこの方法でも、操作は可能ですが
やはり音色エディットを素早く行うためには
別売の音色パラメータがスラーダーで並んでいる
プログラマーPG-800を利用するのがおすすめです。

電源を入れるとFLディスプレイに”ROLAND JX-8P12”と表示され
12から0までカウントダウンして、プリセット音色が表示され
演奏できる状態となります。

発売当時Roland JX-8Pのいちばんの特徴として
上げられたのは、当時のこの価格のアナログシンセとしては珍しい
ベロシティ(タッチセンス)、アフタータッチ機能の搭載でした。
実際に発売時の命名も
「DYNAMIC SYNTHESIZER(ダイナミック・シンセサイザー)」で
ライブパフォーマンスも意識して開発されたようです。
型番のJX-8Pの「P」もパフォーマンスの頭文字だったようです。

ベロシティはOFF、1、2、3の切り替えが可能で
DCO1、2のピッチエンベロープ、ミックス、VCFカットオフ、VCAレベルを
制御でき、それらの調整次第で様々な変化を付けることが可能です。

アフタータッチはシンプルな構成で、「ビブラート」「ブリリアンス」
「ボリューム」の3つの調整が可能となっています。
「ビブラート」はオシレータのピッチをLFOで揺らしたような効果で
ブリリアンスはVCFのカットオフを上げたような効果、
「ボリューム」はVCAレベルを制御していると思われます。

現在のベロシティ(タッチセンス)、アフタータッチ機能と比べれば
シンプルなものですが、当時としては待ち望まれていた機能だったといえます。

アナログ・シンセサイザーとして見てみると
Roland JX-8Pの構成は6音ポリ(12DCO)
構成は2DCO、1VCF、1VCA、1LFO、2ENV
という基本的な構成ながら、エディットできるパラメーターは
ダイナミクス系やキーフォロー、クロスモジュレーションなどが
新たに搭載されたため、前モデルのRoland JX-3Pの
32パラメーターを大きく上回り
48パラメーターで音色をエディットすることが出来るようになっています。

1ノートに付き2つ搭載されているDCOは、音程の制御のみをデジタル回路で行う
極めてVCOに近い回路構成で(他社ではVCOとしている製品もある)
DCOシンセサイザーの中ではトップクラスの
厚みのあるキャラクターとなっています。
波形は、ノコギリ波、矩形波、パルス波、ノイズが用意されています。
残念なことに、パルスワイズは変えることが出来ず
パルスワイズ・モジュレーションも搭載されておりません。

その代わりというわけではないと思いますが。
Roland JX-8Pにはクロスモジュレーションが装備されています。
クロスモジュレーションは、SYNC1、SYNC2、クロスモジュレーションの3段階
強力なサウンドで、Prophet 5のようなシンクサウンドや
さらに過激な金属系、ベル系の音を 得ることが出来ます。
Juno-106では出せないサウンドですので、
Roland JX-8Pが好まれる特徴の一つであるといえます。

さらに3音ポリとなりますが、1音に付き4DCOを贅沢に使った
ユニゾンモードも装備
ディチューンで50セント上下に可変可能で
さらに、オクターブ下で発音させるモードも備えて
分厚いサウンドを出すことが出来ます。
また、ソロ(モノ)モードも用意されており
モノ・シンセのようにポルタメントを利用した
独特の奏法も可能となっています。

Roland JX-8PではDCOの波形をミックスする
ミキサーにも独特な機能があります。
通常は、DCO1とDCO2のミックスレベルを調整するための回路ですが
DCO2のレベルにのみエンベロープが設定できます。
例えばDCO1で元となる音色を、DCO2はエンベロープでアタック音色を作り
さらに、DCO2のエンベロープにベロシティを世呈すれば
鍵盤弾く強さによりDCO2のアタックが強調された
音色がなるようなサウンドを作ることが可能となっています。

VCFはローランドの特徴的な切れのよいサウンドで
テクノや上物などのきらびやかなサウンドには最適だと思います。

LFOの波形は、正弦波、矩形波、ランダムの3種類が用意されています。
ランダムは、サンプルホールドに近い波形で、同じような効果が得られます。

また、Rolandアナログシンセではおなじみのコーラスも装備されており
JX-3Pでは、ON/OFFののみだったコーラスですが
Roland JX-8Pでは、JUNO-106のように
2タイプが用意され、ステレオで出力すれば
厚みのあるコーラスサウンドを得ることが出来ます。
このコーラスも非常に良いかかりで、
エフェクターとして単体で使いたいくらいです。

これらの音色データは、プリセットが64音色
ユーザーエリアに32音色、別売の音色カートリッジ(M-16C)に
さらに32音色の最大128音色をスタンバイ可能となっています。

このようにして、音色を作り上げた物を演奏する事となりますが
Roland JX-8Pでは、パッチチェインという
機能を装備しています。
パッチチェインとは、現在のパッチやパフォーマンスのような位置づけで
音色データ、キー・モード(POLY、UNISON、SOLO)、アフター・タッチ、
ベンド・レンジ、ポルタメントの6種類を
最大8種類記録させておくことが可能で
フロントパネルの矢印ボタンを押すことにより
順番に切り替えることが出来るようになっています。
現在のパッチやパフォーマンスの機能に比べれば
チープなものですが、当時としてはライブ等で非常に便利な
機能として好評でした

総合的に見てRoland JX-8PはJUNOシリーズの
上位バージョンというよりは、JupiterシリーズのDCOバージョンといった印象です
現代のサウンドにおいても、そのウォームなパッドや
アナログ・オシレータならではの金属音やシンクサウンドは
非常に分厚く時代に関係なく、素晴らしいサウンドです。
MIDIもフル対応ですので、メンテが可能な限りは使い続けていきたいと
思わせる完成度の高い銘機であると思います。



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■■■Roland JX-8Pスペック■■■

●鍵盤:61鍵
●同時発音数:6音
●オシレーター:1ノート2DCO(12DCO)
●メモリー:プリセット61音色、ユーザー・メモリー32音色
 メモリー・カートリッジ32音色
●エディット:48パラメーター
●パネルスイッチ:トーン・セレクト(1-32)、
 バンク・セレクト(プリセット、メモリー、カートリッジ)パッチ・チェイン
 キー・モード(ポリ、ユニゾン、ソロ)、
 アフター・タッチ(ビブラート、ブリリアンス、ボリューム)
 エディット(パラメーター、ネーム、MIDI、マスターチューン)
 コピー(カードリッジ-メモリー、メモリー-カードリッジ)、ライト
●コントロール&スイッチ:ピッチベンダー/LFOレバー、ベンド・レンジ・セレクト
 ポルタメント・タイム、、ポルタメント(オン/オフ)、エディット
 アフター・タッチ、ボリューム
●ディスプレイ:16桁蛍光表示ディスプレイ
●リア・パネル:アウトプット・ジャック×2(ステレオ/モノ標準ジャック、5kΩ)
 アウトプット・レベル・スイッチ(H/M/L)、
 ヘッドホン・ジャック(8Ω、ステレオ)、ホールド・ペダル・ジャック(DP-2)
 MIDIコネクター×3(IN、OUT、THRU、5P-DIN)、
 プログラマー・コネクター(5P-DIN)、プロテクトスイッチ、電源スイッチ
●外形寸法:997(W)×375(D)×92(H)
●重量:11.5kg
●消費電力:25W

  






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