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KORG DW-6000

サウンドハウス



korg-dw6000.gif


KORG DW-6000
価格184,000円(1984年当時)
■■■KORG DW-6000機材情報■■■

プログラマブル・デジタル・ウェーブフォーム・シンセサイザー
KORG DW-6000は1984年12月発売の
コルグとしては初めてのオシレーターに
デジタル方式を採用したシンセサイザーです。

コルグにはDW-8000というシンセサイザーもありますが
型番から見ると、このDW-6000
DW-8000の機能を削った下位機種という
印象を持つ方もいるのではないかと思います。
しかし、発売はKORG DW-6000が1984年の12月、
DW-8000が1985年9月と、DW-6000の方がはやく
KORG DW-6000はコルグのPolysix、POLY-61などの
”6”の型番を受け継ぐ後継機種で、DW-8000はDW-6000
8ボイス化し、タッチ・センスやアフタータッチ、
デジタル・ディレイを内蔵するなどグレード・アップした
製品であると言えます。

このようにKORG DW-6000
DW-8000の下位機種ではなく、
POLY-61から進化と遂げたシンセサイザーといえると思います。
フロントパネルも、POLY-61同様
つまみやスラーダーによりエディットするタイプではなく
当時の最先端といわれていた、デジタル・アクセス方式を採用
パラメーター・ナンバーを呼び出し、エディット・スライダーや
アップ/ダウンキーで値を指定してエディットする方式となっています。
この方式には賛否両論ありますが、
当時としては最先端のデザインを重視した結果であるといえます。

KORG DW-6000の最大の特徴は、
オシレーターにデジタル方式である
D.W.G.S.(Digital Waveform Generator System)音源を
搭載している点だと思います。
当時、この価格帯のシンセサイザーのオシレーターは
VCOまたはDCOが主流でした。
これらのオシレーターは、通常ノコギリ波や矩形波、三角波など
バリエーションは限られた種類でしたが
D.W.G.S.音源では、アコースティック・ピアノ、エレクトリックピアノ、
バイオリン、サックス、鐘などの実際の楽器を倍音加算方式によって
シミュレートした波形がデジタルデータとして256KビットROM×2に、
8種類搭載されています。

波形の内訳としては

波形1-ブラス・ストリングス用(ノコギリ波)
波形2-バイオリン用(矩形波)
波形3-アコースティック・ピアノ
波形4-エレクトリック・ピアノ
波形5-シンセ・ベース
波形6-サックス
波形7-クラビネット(パルス波)
波形8-鐘

の8種類
どれも倍音加算方式の波形ですので、
PCM波形のようなリアルな音色ではありません。
例えば、波形3を使ってアコースティック・ピアノの音色を作っても
最新のPCM音源のマルチ・サンプリングされた音色には
及ぶべくもありませんが、従来のシンセサイザーに比べれば
倍音成分が格段に複雑で多く、VCO、DCOでは得られない
当時としては未経験のサウンドであると言えます。
波形1と2従来のノコギリ波とパルス波の波形ですが
こちらも、それまでのアナログシンセサイザーとは異なり
独特の厚みを持ったヌケの良いサウンドという印象です。

DW-6000では、このオシレーターが
低価格なシンセサイザーでありながら2基搭載されており
ディチューン(+-25セント)はもとより
インターバル(完全1度、短3度、長3度、完全4度、完全5度)により
2つのオシレータの音程を変えて発音させることも出来るようになっています。
もちろん、独立したレベル調整も出来ます。

このオシレータを元に音作りをしていくこととなりますが
KORG DW-6000はオシレーターこそデジタル方式ですが
その他のフィルターやアンプは、それぞれVCF、VCAといったアナログ回路で
加工する方式をとっています。
当時としては、P.P.Gと同じプロセスで音作りが行えました。
また、VCF、VCAにはそれぞれ独立した
エンベロープ・ジェネレーターが用意されています。

VCFフィルターは、一般的な、カットオフ・フリケンシー、レゾナンス設定が
可能なタイプで、専用にエンベロープが1つ用意されています。
レゾナンスでの発振も可能でこれを利用した音色も作ることが出来ますが、
どちらかといえばクセが少なめで、オールマイティに音作りが行える印象です。

VCAにも専用のエンベロープ・ジェネレーターが用意されいますが
このエンベロープ・ジェネレーターも
それまでのKORG製品では初となる
6パラメーターのエンベロープ・ジェネレーターが搭載されています。
それまでのエンベロープ・ジェネレーターはADSR方式が主流でしたが
KORG DW-6000に搭載されている
エンベロープ・ジェネレーターはディケイの部分にブレイクポイントを
新たに設け、ブレイクポイント・レベルと
ブレイクポイントからサステイン・レベルまでの時間を
スロープ・タイムとして設定できるようになっています。
このブレイクポイントが追加されたことにより
従来のADSR方式では得られなかった
様々なエンベロープを組むことが可能となりました。
DW-6000では、このエンベロープジェネレーターが
VCA用とVCF用に2基搭載されています。

KORG DW-6000は最終段にコーラスが用意されています。
KORGのシンセサイザーに搭載されている内蔵コーラスは
Polysixの頃から評価が高く、特色の一つとされていました。
DW-6000に搭載されているコーラスも
それと同様で、ウネリの少ない自然な効果が得られます。
これもPolysixの頃からの得意分野ですが
ストリングスにかけると、独特の”シャー”という質感は
この内蔵コーラスならではのサウンドといえます。

これらのパラメーターを駆使して作られたサウンドを
実際に演奏する際にも、演奏の幅を広くする機能が装備されています。

まずはキー・アサイン・モード
キー・アサイン・モードはPoly1,Ploy2,ユニゾンの3種類が用意されています。
KORG DW-6000は6音ポリフォニックですので
6基のモジュールが搭載されていますがキー・アサイン・モードで
この6基のモジュールの発音方法を選択することが出来ます。

Poly1モードの場合、1~6のモジュールが順番に発音します。

Poly2モードでは、常に1のモジュールから発音が開始されます。
通常の演奏ではPoly1もPoly2も弾いていて違いがわかりませんが
ポルタメントをかけた時、Poly2の方が自然に
ポルタメントがかかりますので、向いていると言えます。

ユニゾンモードは6基のモジュールが同時になり
モノフォニックでの演奏となります。
デチューンの調整は出来ませんが
少しばかりデチューンがかかっている印象で
分厚いリードなど、非常に厚みのあるサウンドも作ることが出来ます。

DW-6000はMIDIにも対応しています。
今となっては当たり前のMIDI対応ですが
当時は、搭載されていない機種もまだ販売されていました。
KORG DW-6000のMIDIは送信が1チャンネル固定
受信は1~16チャンネルをセレクトできるような設計です。
MIDIフル対応というわけはありませんので注意が必要です。

現在のKORGのシンセサイザーにも、このDW-6000
D.W.G.S.音源の波形が搭載されているほど、
このD.W.G.S.音源の評価は高いと言えると思います。
当時はすでにYAMAHA DX-7が発売され、
6音ポリ、イニシャルタッチ・アフタータッチは無し
パルスワイズモジュレーションやリングモジュレーター、シンクなども
搭載されていないDW-6000
商業的には成功しませんでした。
また、プリセット音色も当時のDX-7を意識した
デジタルっぽい音が中心でしたので、
DW-6000本来の特徴である
2オシレーター+アナログ回路の音の厚みが生かされていなかった点も
注目されなかった原因であったのではないかと思います。

しかし、ユーザーが自らエディットし、ノコギリ波や矩形波を中心に
アナログ的な音作りを行えば、厚くヌケの良いサウンドを得ることが出来ます。
プリセットにだまされず、そのような使い方をぜひおすすめ致します。



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■■■KORG DW-6000スペック■■■

●鍵盤:61鍵
●同時発音数:6音
●コントロール:
・オシレーター(オクターブ、波形、レベル、インターバル)
・デチューン(+-25セント)
・ノイズ(レベル)
・VCF(カットオフ・フリケンシー、レゾナンス、キーボード・トラック
    EG変調モード切り換え、EG変調感度、コーラスON/OFF)
・EG(アタック・タイム、ディケイ・タイム、ブレイク・ポイントレベル、
   スロープ・タイム、サステイン・レベル、リリース・タイム)
・VCA(EG)
・MG(フリケンシー、ディレイ・タイム、オシレーター・インテンシティー、
   VCFインテンシティー)
・ベンド(オシレーター・ベンド幅調整、VCFベンドON/OFF 切り換え
●MIDI:
・レシーブ・チャンネル(1~16ch)
・イネーブル(NOTE DATA/ALL切り換え)
・オムニ(ON/OFF切り換え)
●端子:
・MIDI(IN/OUT/THRU)
・アウトプット(L、R、MONO)
●外形寸法;998(W)×338(D)×101(H)mm
●重量:12.5kg

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