KORG MS-20 mini
KORG MS-20 miniを国内最低価格保証のサウンドハウスでみる
価格 52,290円
■■■KORG MS-20 mini機材情報■■■
KORG MS-20 miniの第一報を聞いたときは
「まさか...」というのが正直な感想でした。
また、おそらくはバーチャルアナログ音源を使った
復刻版ではないかとも思いました。
しかしながら、詳細を見てみると純粋なアナログ回路を使った
まさに、本物のKORG MS-20の復活という製品で
個人的にも注目の製品です。
また、KORG MS-20 miniの発売を最初に知ったときは
価格はまだ、発表されておりませんでしたので
スペックからしても、10万円前後と予想しておりましたが、
なんと実売で41,800円前後!!」
様々な面で驚かされました。
KORG MS-20 miniを紹介する上で、
やはりオリジナルKORG MS-20の知識は欠かせないと思いますので
簡単ですが記載したいと思います。
KORG MS-20は1978年5月に発売された、モノフィック・シンセサイザーです。
KORG MS-20の前には、48鍵全音ポリフォニック仕様という
当時としては驚異的なスペックのPS-3000シリーズがありましたが
一般のミュージシャンにも、購入できる価格で
コンパクトで、しかも本格的なシンセサイズも
可能な製品というコンセプトで、製品化されました。
2VCOのKORG MS-20、1VCOのMS-10
現在の音源モジュール的な存在のMS-50と合わせ
どれも、現在でもたいへん評判が高く
中古市場でも高値で取引されています。
KORG MS-20 miniはコルグ創立50周年を迎え、
再び、アナログシンセサイザーに挑んだ意力作という印象です。
当時のオリジナルKORG MS-20の完全再現にこだわり、
当時のエンジニア本人が監修して制作されました。
もちろん、現在では入手困難な部品もありますが
それは、限りなく近い音がするよう代替え部品を吟味して
制作されているとのことです。
それでは、早速見ていきたいと思います。
まずは、外見から。
筆者も実際にオリジナルのKORG MS-20は以前所有していたことがあり
その1VOC仕様のMS-10は今でも活躍しています。
外見はオリジナルとほとんど変わりがないという印象、ぱっと見た感じは
違いがわかりませんが、実はサイズはオリジナルの86%縮小されていいます。
鍵盤は37鍵、フロントパネル左側に音作りのためのパラメーターを操作する
つまみが並び、右側にはパッチングのためのパネルが並ぶ
オリジナルそのものという外見です。
リアパネルには、オリジナルと違いACアダプター仕様の電源
そして、こちらも当然ですがオリジナルにはなかった、
MIDI端子とUSB端子が装備されています。
KORG MS-20 miniの内部構成は
2VCO、2VCF、2VCA、2EG、1LFO という
一般的なアナログシンセの構成、
VCO1はTriangle, Sawtooth, PW-Square, White Noise が選択可能で
Pulse widthを可変することが出来ます。
VCO2はPulse widthは固定のSawtooth, Square, Pulseと
リングモジュレーターモードがあり、
オシレーター部分だけでも様々なバリエーションの波形を
出力することが出来るようになっています。
次にフィルター部分を見ていきたいと思います。
KORG MS-20 miniのフィルターは
ハイパス・フィルターとローパス・フィルターの2種類が用意されたいます。
それぞれ、カットオフ・フリケンシーとピーク(一般的にいうレゾナンス)
にて調整します。
このフィルターの調整がKORG MS-20 miniのサウンドの要とも言えます。
レゾナンスを最大にすると自己発振する強力なサウンドで
このフィルターのキャラクターが長年高い評価をされてきました。
今回のKORG MS-20 miniでは、オリジナルの生産時期により
フィルター回路が2種類存在しましたが、より評価の高い
前期モデルのフィルター回路を採用しています。
KORG MS-20においては、このフィルターの調整が重要で
オリジナルのKORG MS-20のサウンドを最初に聴いたときは
過激で明るめの芯のあるサウンドでしたが、
同時期に所有していたRoland SH-2に比べれば
ちょっと軽い印象で、ベース等には使えないかな?と感じたのですが
それは、筆者のサウンド作りの力量不足で、
後にカットオフとレゾナンスの微妙な調整で
太く存在感のあるベースを作ることができました。
このあたりは、慣れが必要かと思います。
EG(エンベロープ)は2種類搭載されており
EG1はディレイ・タイム付きのAR方式
EG2はホールド・タイム付きのADSR方式と
通常よりひと工夫されたパラメータをもっています。
LFOは1基のみで、デフォルトではオシレーター周波数、
ハイパスフィルターのカットオフ・フリケンシー
ローパス・フィルターのカットオフ・フリケンシーが
モジュレーション先として割り当てられています。
KORG MS-20 miniではこれらの、オシレーター、フィルター、LFO等を
自由にパッチングしてサウンドをエディットし
セミ・モジュラータイプのシンセサイザーとして機能します。
フロントパネル右側に配置されている、パッチングシステムで
各ユニットの接続順を変えることで、通常のアナログシンセでは
得られない、多彩なサウンドを作ることが出来るのは、多く魅力です。
オリジナルのKORG MS-20では、フォン・ケーブルでパッチングしていましたが
KORG MS-20 miniでは、省スペース化のためか、ミニプラグ・ケーブルにて行います。
サンプル・ホールド波形を使ったモジュレーションなどは
パッチングしなければ使えませんので、
KORG MS-20 miniの機能を十分に発揮するためには
パッティングシステムの使い方は是非覚えて頂きたいと思います。
筆者も経験があるのですが、変なパッチングをすると
とんでもない音が出て、スピーカーを飛ばす...
ということがありますのでお気をつけ下さい。
そして、パッチングシステムパネルの下部には
外部信号を加工するエクスターナル・シグナル・プロセッサー(ESP)
が装備されています。
これは、ボーカルやギターなどの外部入力のピッチや音量を
CV信号に変換することが出来ますので、ギター・シンセサイザー、
ボーカル・シンセサイザーとしても使用することが出来ます。
また、KORG MS-20 miniの背面には、オリジナルには無かった
MIDI IN端子とUSB端子が装備されています。
これは、ノート情報を受信するだけのシンプルな物ですが
価格を考えれば当然の仕様ですし
この製品のコンセプトを考えれば、
MIDI情報でいろいろコントロールするよりも
本体のつまみで、操作してアナログシンセの楽しさを
体感して欲しいとのことだと思います。
出音は当たり前ですがまさに、KORG MS-20そのもの
メローでやさしいローランド系のサウンドとは違い
ソリッドで芯のあるキャラクターで
つまみで、サウンドを過激に変化させるのが
得意な機種です。
エレクトリック系の音楽制作には特に重宝すると思います。
もちろん、フィルターの微妙な調整が必要ですが
追い込めば甘いベースや、メロウなリードサウンドを
出すことも可能です。
筆者は年齢的にオリジナルのKORG MS-20の発売当時のサウンドは
体験したことが無く、20年以上経過した中古のサウンドしか
聞いたことがありませんが
それに比べれば、ソリッドな印象ですが、
おそらく、新品を聞けばこのようなサウンドだったのだと思います。
音色メモリー機能やMIDIコントロールチェンジにより複雑な
コントロールが出来る機能はあえて省いた印象ですが
型番だけの復刻シンセは見られますが
本当の意味での完全復刻版アナログ・シンセサイザーとして
久々に心が躍らされる製品でした。
次はPoly Sixあたりを復活させて欲しいと思いました。
■■■KORG MS-20 miniスペック■■■
●鍵盤:37鍵(専用ミニ鍵盤)
●オシレーター(VCO):2基
●フィルター(VCF):ハイパスフィルター、ローパスフィルター(レゾナンス付き)
●エンベロープジェネレーター(EG):DAR方式1基、HADSR方式1基
● モジュレーションジェネレーター(LFO):1基
●コンロトーラー:センタークリック付きコントロールホイール1基
■エクスターナル・シグナルプロセッサー
●コントロール
input signal level
Low cut frequency(50Hz ~ 2,500Hz)
High cut frequency(100Hz ~ 5,000Hz)
CV adjust
Threshold level
●インプット・アウトプット
Signal In
Amplifier Out
Band pass filter Out
CV Out(0 ~ +8.4V)
ENV Out(0 ~ +5V)
Trig Out(+5V-->GND)
■パッチ・パネル
Keyboard
VCO
VCF
VCO + VCF
VCA
EG
MG
Noise Generator
Sample and Hold
Modulation VCA
Manual controller
音声出力
ヘッドホンアウト
■リア・パネル
USB端子
MIDI IN端子
●電源:DV9V(ACアダプター付属)
●消費電力:9W
●外形寸法:493(W)×257(D)×208(H)mm
●質量:4.8kg
KORG MS-20 miniを国内最低価格保証のサウンドハウスでみる
価格 52,290円
■■■KORG MS-20 mini機材情報■■■
KORG MS-20 miniの第一報を聞いたときは
「まさか...」というのが正直な感想でした。
また、おそらくはバーチャルアナログ音源を使った
復刻版ではないかとも思いました。
しかしながら、詳細を見てみると純粋なアナログ回路を使った
まさに、本物のKORG MS-20の復活という製品で
個人的にも注目の製品です。
また、KORG MS-20 miniの発売を最初に知ったときは
価格はまだ、発表されておりませんでしたので
スペックからしても、10万円前後と予想しておりましたが、
なんと実売で41,800円前後!!」
様々な面で驚かされました。
KORG MS-20 miniを紹介する上で、
やはりオリジナルKORG MS-20の知識は欠かせないと思いますので
簡単ですが記載したいと思います。
KORG MS-20は1978年5月に発売された、モノフィック・シンセサイザーです。
KORG MS-20の前には、48鍵全音ポリフォニック仕様という
当時としては驚異的なスペックのPS-3000シリーズがありましたが
一般のミュージシャンにも、購入できる価格で
コンパクトで、しかも本格的なシンセサイズも
可能な製品というコンセプトで、製品化されました。
2VCOのKORG MS-20、1VCOのMS-10
現在の音源モジュール的な存在のMS-50と合わせ
どれも、現在でもたいへん評判が高く
中古市場でも高値で取引されています。
KORG MS-20 miniはコルグ創立50周年を迎え、
再び、アナログシンセサイザーに挑んだ意力作という印象です。
当時のオリジナルKORG MS-20の完全再現にこだわり、
当時のエンジニア本人が監修して制作されました。
もちろん、現在では入手困難な部品もありますが
それは、限りなく近い音がするよう代替え部品を吟味して
制作されているとのことです。
それでは、早速見ていきたいと思います。
まずは、外見から。
筆者も実際にオリジナルのKORG MS-20は以前所有していたことがあり
その1VOC仕様のMS-10は今でも活躍しています。
外見はオリジナルとほとんど変わりがないという印象、ぱっと見た感じは
違いがわかりませんが、実はサイズはオリジナルの86%縮小されていいます。
鍵盤は37鍵、フロントパネル左側に音作りのためのパラメーターを操作する
つまみが並び、右側にはパッチングのためのパネルが並ぶ
オリジナルそのものという外見です。
リアパネルには、オリジナルと違いACアダプター仕様の電源
そして、こちらも当然ですがオリジナルにはなかった、
MIDI端子とUSB端子が装備されています。
KORG MS-20 miniの内部構成は
2VCO、2VCF、2VCA、2EG、1LFO という
一般的なアナログシンセの構成、
VCO1はTriangle, Sawtooth, PW-Square, White Noise が選択可能で
Pulse widthを可変することが出来ます。
VCO2はPulse widthは固定のSawtooth, Square, Pulseと
リングモジュレーターモードがあり、
オシレーター部分だけでも様々なバリエーションの波形を
出力することが出来るようになっています。
次にフィルター部分を見ていきたいと思います。
KORG MS-20 miniのフィルターは
ハイパス・フィルターとローパス・フィルターの2種類が用意されたいます。
それぞれ、カットオフ・フリケンシーとピーク(一般的にいうレゾナンス)
にて調整します。
このフィルターの調整がKORG MS-20 miniのサウンドの要とも言えます。
レゾナンスを最大にすると自己発振する強力なサウンドで
このフィルターのキャラクターが長年高い評価をされてきました。
今回のKORG MS-20 miniでは、オリジナルの生産時期により
フィルター回路が2種類存在しましたが、より評価の高い
前期モデルのフィルター回路を採用しています。
KORG MS-20においては、このフィルターの調整が重要で
オリジナルのKORG MS-20のサウンドを最初に聴いたときは
過激で明るめの芯のあるサウンドでしたが、
同時期に所有していたRoland SH-2に比べれば
ちょっと軽い印象で、ベース等には使えないかな?と感じたのですが
それは、筆者のサウンド作りの力量不足で、
後にカットオフとレゾナンスの微妙な調整で
太く存在感のあるベースを作ることができました。
このあたりは、慣れが必要かと思います。
EG(エンベロープ)は2種類搭載されており
EG1はディレイ・タイム付きのAR方式
EG2はホールド・タイム付きのADSR方式と
通常よりひと工夫されたパラメータをもっています。
LFOは1基のみで、デフォルトではオシレーター周波数、
ハイパスフィルターのカットオフ・フリケンシー
ローパス・フィルターのカットオフ・フリケンシーが
モジュレーション先として割り当てられています。
KORG MS-20 miniではこれらの、オシレーター、フィルター、LFO等を
自由にパッチングしてサウンドをエディットし
セミ・モジュラータイプのシンセサイザーとして機能します。
フロントパネル右側に配置されている、パッチングシステムで
各ユニットの接続順を変えることで、通常のアナログシンセでは
得られない、多彩なサウンドを作ることが出来るのは、多く魅力です。
オリジナルのKORG MS-20では、フォン・ケーブルでパッチングしていましたが
KORG MS-20 miniでは、省スペース化のためか、ミニプラグ・ケーブルにて行います。
サンプル・ホールド波形を使ったモジュレーションなどは
パッチングしなければ使えませんので、
KORG MS-20 miniの機能を十分に発揮するためには
パッティングシステムの使い方は是非覚えて頂きたいと思います。
筆者も経験があるのですが、変なパッチングをすると
とんでもない音が出て、スピーカーを飛ばす...
ということがありますのでお気をつけ下さい。
そして、パッチングシステムパネルの下部には
外部信号を加工するエクスターナル・シグナル・プロセッサー(ESP)
が装備されています。
これは、ボーカルやギターなどの外部入力のピッチや音量を
CV信号に変換することが出来ますので、ギター・シンセサイザー、
ボーカル・シンセサイザーとしても使用することが出来ます。
また、KORG MS-20 miniの背面には、オリジナルには無かった
MIDI IN端子とUSB端子が装備されています。
これは、ノート情報を受信するだけのシンプルな物ですが
価格を考えれば当然の仕様ですし
この製品のコンセプトを考えれば、
MIDI情報でいろいろコントロールするよりも
本体のつまみで、操作してアナログシンセの楽しさを
体感して欲しいとのことだと思います。
出音は当たり前ですがまさに、KORG MS-20そのもの
メローでやさしいローランド系のサウンドとは違い
ソリッドで芯のあるキャラクターで
つまみで、サウンドを過激に変化させるのが
得意な機種です。
エレクトリック系の音楽制作には特に重宝すると思います。
もちろん、フィルターの微妙な調整が必要ですが
追い込めば甘いベースや、メロウなリードサウンドを
出すことも可能です。
筆者は年齢的にオリジナルのKORG MS-20の発売当時のサウンドは
体験したことが無く、20年以上経過した中古のサウンドしか
聞いたことがありませんが
それに比べれば、ソリッドな印象ですが、
おそらく、新品を聞けばこのようなサウンドだったのだと思います。
音色メモリー機能やMIDIコントロールチェンジにより複雑な
コントロールが出来る機能はあえて省いた印象ですが
型番だけの復刻シンセは見られますが
本当の意味での完全復刻版アナログ・シンセサイザーとして
久々に心が躍らされる製品でした。
次はPoly Sixあたりを復活させて欲しいと思いました。
■■■KORG MS-20 miniスペック■■■
●鍵盤:37鍵(専用ミニ鍵盤)
●オシレーター(VCO):2基
●フィルター(VCF):ハイパスフィルター、ローパスフィルター(レゾナンス付き)
●エンベロープジェネレーター(EG):DAR方式1基、HADSR方式1基
● モジュレーションジェネレーター(LFO):1基
●コンロトーラー:センタークリック付きコントロールホイール1基
■エクスターナル・シグナルプロセッサー
●コントロール
input signal level
Low cut frequency(50Hz ~ 2,500Hz)
High cut frequency(100Hz ~ 5,000Hz)
CV adjust
Threshold level
●インプット・アウトプット
Signal In
Amplifier Out
Band pass filter Out
CV Out(0 ~ +8.4V)
ENV Out(0 ~ +5V)
Trig Out(+5V-->GND)
■パッチ・パネル
Keyboard
VCO
VCF
VCO + VCF
VCA
EG
MG
Noise Generator
Sample and Hold
Modulation VCA
Manual controller
音声出力
ヘッドホンアウト
■リア・パネル
USB端子
MIDI IN端子
●電源:DV9V(ACアダプター付属)
●消費電力:9W
●外形寸法:493(W)×257(D)×208(H)mm
●質量:4.8kg
KORG MS-20 miniを国内最低価格保証のサウンドハウスでみる
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