
Nord Wave 2
オープンプライス予想価格300,000円(税抜)前後
■■■Nord Wave 2機材情報■■■
数々の魅力的で個性的なシンセサイザー、ピアノなどを出しているNordよりNord Wave 2が発売されました。
数々の魅力的で個性的なシンセサイザー、ピアノなどを出しているNordよりNord Wave 2が発売されました。
Nord Wave 2の主な特徴は、61鍵のウォーターフォール鍵盤。
独立してレベルやパンを設定する事が出来る、サンプリング、バーチャルアナログ、ウェーブテーブル、FM音源の4つのパートを搭載
サンプリング音源部は1GBのメモリーを持っており、Nord Sample Libraryから無料でダウンロードしてユーザーがサンプルを入れ替えることも可能です。
同時最大発音数はトータルで48ポリフォニック。
Nord Wave 2のフロントパネルは大きく分けて「PERFORMANCE SECTION」「PROGRAM SECTION」「SYNTH」「LAYER CONTROL」「EFFECT SECTION」で構成されています。
「PERFORMANCE SECTION」には演奏時に音程をコントロールする「ピッチスティック」
フィルター、LFO、オシレーターコントロール等を割り当てられる「モジュレーションホイール」
オクターブシフトやキーを離した後でも、再生されたすべてのノートが保持されるホールドボタン
オクターブシフトやキーを離した後でも、再生されたすべてのノートが保持されるホールドボタン
ボタンを押すだけで1つまたは複数のパラメータを即座に変更して、サウンドを劇的または微妙に変化させることができますIMPULSE MORPHボタンなどライブ演奏などに効果的な機能が搭載されています。
Nord Wave 2の「PROGRAM SECTION」ではOLEDディスプレイによってプログラムや、パラメータの設定などが表示されます。
プログラムはAからPまでの16のバンクに合計400のプログラムをメモリーすることが出来ます。
ディスプレイ下の5つのPROGRAMボタンとPAGEボタンで選択、またはVALUEダイヤルで音色を切り替えることが出来ます。
特にプリセット、ユーザープログラムの区別はないようですので、オリジナルの音色を作った場合もこのメモリーに保存することになりますが、初期プログラムはWebページからダウンロードすることが出来ますので問題ないと思います。
メインディスプレイには3つの異なる表示モードがあります。
デフォルトではディスプレイには、プログラムの名前と番号のみが大きく表示されていますが、「PROG VIEW」ボタンを押すことにより、プログラムのリスト表示などに切り替えることが出来ます。
デフォルトではディスプレイには、プログラムの名前と番号のみが大きく表示されていますが、「PROG VIEW」ボタンを押すことにより、プログラムのリスト表示などに切り替えることが出来ます。
Nord Wave 2の「SYNTH」部は音色をエディットがメインですが、タイプの違う音源を4つ搭載しているわりにはシンプルに音作りが行える印象です。
・VOICE MODE
「VOICE MODE」はMONOモードまたはLEGATOモードを指定することにより、従来のモノフォニックシンセサイザーと同様に、一度に1つのノートのみが再生されます。MONOモードでは常に鍵盤が押されるたびにエンベロープなどがアタックから再生されるモードです。
LEGATOモードはレガートを演奏している限り、ディケイポイントに到達すると、エンベロープはアタックに移動せず、GLIDEつまみによりポルタメント効果を設定する事が出来ます。
GLIDE(ポルタメント)機能はMONOモードでは動作しませんので気をつけて下さい。
・Arpeggiator/Gate
「Arpeggiator/Gate」はRUNボタンを押すことにより有効となります。
Nord Wave 2のアルペジエーター/ゲートセクションには、ARPEGGIATOR、POLYPHONIC ARPEGGIATOR、RHYTHMIC GATEの3つのモードがあり、様々なアルペジオを作ることが出来ます。
・LFO
「LFO」は オシレーターピッチ(OSC PITCH)、オシレーターコントロール(OSC CTRL)またはフィルターカットオフ周波数(FILTER)にたいして変調を行え、モジュレーションの量はAMOUNTノブで設定します。
LFOはマスタークロックに同期させることができます。
LFOの波形はTriangle、Square、Sawtooth、Inverted Sawtooth、Stepped Randomが用意されています。
Nord Wave 2ではLFOは1基しか搭載されていませんが、すでに変調された波形なども用意されていますので、それほど短所にはならないと思います。
Nord Wave 2ではLFOは1基しか搭載されていませんが、すでに変調された波形なども用意されていますので、それほど短所にはならないと思います。
・OSC MOD ENV
オシレーターのPITCHまたはOSC CTRLパラメーター用の専用エンベロープとなります。アタックとディケイ/リリースでエンベロープを設定し、AMOUNTで量を設定出来ます。
VEL(Shift + Destination)がアクティブの場合、ヴェロシティーによりモジュレーションの量を変えることが出来るようになります。
・OSCILLATORS
Nord Wave 2のいちばんの特徴とも言えるオシレーター部です。Nordシリーズの先頭とも言えるヴァーチャル・アナログ波形と豊富なウェーブテーブル、
およびFMアルゴリズム、そしてNord Sample Libraryから1GBのメモリに、追加のサンプルをダウンロードできるサンプルプレイバックの4種類の音源が搭載されています。
専用のディスプレイには現在の音源の波形形状、FMアルゴリズム、オシレーターのピッチ(Semi)や微調整(Cent)などのパラメーター等が表示されるようになっています。
ヴァーチャル・アナログ音源はSine、Triangle、Saw、Square、Pulseが用意されていて、「OSC CTRL」によって各波形を変化させることが出来ます。
Pulse波形に「OSC CTRL」をかけると、パルスワイズモジュレーション効果が得られます。
また、マルチカテゴリには、Dual Saw、Dual Saw 5th、Dual Saw 5th+、Triple Saw、Roland社でおなじみのEDM系Super SawやSuper Square、 Super Bright、Super Organなど、かなりのバリエーションがあります。
ヴァーチャル・アナログ音源はSine、Triangle、Saw、Square、Pulseが用意されていて、「OSC CTRL」によって各波形を変化させることが出来ます。
Pulse波形に「OSC CTRL」をかけると、パルスワイズモジュレーション効果が得られます。
また、マルチカテゴリには、Dual Saw、Dual Saw 5th、Dual Saw 5th+、Triple Saw、Roland社でおなじみのEDM系Super SawやSuper Square、 Super Bright、Super Organなど、かなりのバリエーションがあります。
面白いの通常のシンセだとそれなりに設定が必要な「オクターブ重ね」や「5度重ね」がオシレータのバリエーションとして用意されているので選ぶだけで出すことが出来ます。
これらのサウンドに加え、ユニゾンやシンセリード等で派手なサウンドを生み出すオシレーター・シンク機能、AM変調、NOISE(White、Pink、Red)なども備えおりヴァーチャル・アナログ音源だけでも膨大なバリーションを持っていると思います。
これらのサウンドに加え、ユニゾンやシンセリード等で派手なサウンドを生み出すオシレーター・シンク機能、AM変調、NOISE(White、Pink、Red)なども備えおりヴァーチャル・アナログ音源だけでも膨大なバリーションを持っていると思います。
これらのサウンドは難しい設定は必要なくオシレーターで選ぶだけで選択することが出来ます。
WAVETABEL音源はサンプルの元波形の読み出し順序を変え、新たな倍⾳を⽣み出し、独特な音色を構成できます。
Nord Wave 2には様々なデジタル波形が用意されており、グリッチっぽいサウンドも作り出せます。
FM音源は4オペレータ仕様A~Eの5つのアルゴリズムを持っています。
ヴァーチャル・アナログ音源では得られない、ベルやエレクトリックピアノの音色に適した音源です。
ヴァーチャル・アナログ音源では得られない、ベルやエレクトリックピアノの音色に適した音源です。
こちらも本家FMシンセのように複雑な音作りは必要なく、基本はOSC CTRLツマミを回して目的に近い音色をセレクトするだけです。
サンプルプレイバック(PCM)音源はNord Sample Library 3.0のサンプルを波形として使用します。
サンプルプレイバック(PCM)音源はNord Sample Library 3.0のサンプルを波形として使用します。
また、Nord Sample Editor 3アプリケーションを使用してオリジナルサンプルを作成し、容量1GBの本体にロードして使用することが出来ます。
ブラス系、ストリングス系、各種ドラムにメロトロン、YAMAHAのC7グランドピアノや、アップライトピアノなど一通りは揃っていて不足は感じません。
ブラス系、ストリングス系、各種ドラムにメロトロン、YAMAHAのC7グランドピアノや、アップライトピアノなど一通りは揃っていて不足は感じません。
また、パソコンで波形をエディットしたりオリジナル波形を本体にロードしたりするNord Sample Editorソフトウェアは、「www.nordkeyboards.com」から無料でダウンロードできます。
・LAYER CONTROL
Nord Wave 2は4つの⾳源を⾃由に選び、最⼤4パートまでレイヤー、スプリットして⾳作りをすることができ、2つパートに近い⾳⾊をオクターブで重ね、ディケイの早い⾳を3パート⽬にアサインし、アタック感を強調したファットなベースや、テクスチャの違うパッドを4パート重ねた、壮⼤な拡がりのあるパッド⾳⾊まで様々なキャラクターのプログラムを作ることができます。
中央に配置されたLAYER CONTROLセクションは、プログラム内の4つのレイヤーのレベルを調整したり、個々のレイヤーをオン、オフが出来ます。 また、PANボタンを押してフェーダーを動かすことによってそれぞれのレイヤーのパンニングを個別に設定することが可能です。
編集する際もレイヤーボタンによりエディットしたいレイヤーを選択する事になります。
また、MULTI EDIT機能(Shift + Solo)を使用すると、グループに属しているかどうかに関係なく、4つのレイヤーすべてでパラメーターを同時に編集できます。
さらにNord Wave 2には3つのスプリットポイントがあり、最大4つのゾーンを割り当てることもできます。
さらにNord Wave 2には3つのスプリットポイントがあり、最大4つのゾーンを割り当てることもできます。
・AMP ENV
アンプエンベロープは基本のADSR方式を採用しています。
・FILTER
Nord Wave 2に搭載されているFILTERは・12 dB/octave ローパスフィルター
・24 dB/octave ローパスフィルター
・Moogタイプの 24 dB/octave ローパスフィルター
・Moogタイプの 24 dB/octave ローパスフィルター
・ローパスフィルターとハイパスフィルターのコンビネーションフィルター
・ハイパスフィルター
・バンドパスフィルター
が搭載されています。
それらのフィルターをカットオフ、レゾナンス、フィルター専用のADSRエンベロープ、キーボードトラックなどアナログシンセのベーシックなパラメータで音作りが行えます。
が搭載されています。
それらのフィルターをカットオフ、レゾナンス、フィルター専用のADSRエンベロープ、キーボードトラックなどアナログシンセのベーシックなパラメータで音作りが行えます。
また、変わったところでは「DRIVE」が搭載されており、フィルターステージに3段階の歪みを追加できる機能も付いています。
Nord Wave 2のフロントパネル最後のセクションはエフェクト部です。
「EFFECTS」「EQ」「DELAY」「REVERB」で構成されていて、各セクションが個別にON/OFF出来るようになっています。
「EFFECTS」は変調系エフェクターが搭載されています。
・トレモロ
・リングモジュレーター
・フェザー
・コーラス
・オルガンエフェクトの「Ensemble」
・VIBEエフェクト
「EQ」には2つの異なるモードがあります。
BASSおよびTREBLEコントロールを備えた固定2バンドモードと、Shiftを押しながらトレブルコントロールを時計回りに回すとアクティブになる1バンドパラメトリックEQモードを状況に応じて使い分けることが出来ます。
また、DRIVEでチューブアンプをオーバードライブさせた効果を付け足すことも出来ます。
「DELAY」はディレイ、エコー効果を生み出します。
ディレイタイムは数値で設定は出来ませんがTEMPOノブで設定します。
またはTAPボタンを使用してリアルタイムでタップして設定する事も出来ますし、外部のクロックに合わせることも出来るようになっています。
BASSおよびTREBLEコントロールを備えた固定2バンドモードと、Shiftを押しながらトレブルコントロールを時計回りに回すとアクティブになる1バンドパラメトリックEQモードを状況に応じて使い分けることが出来ます。
また、DRIVEでチューブアンプをオーバードライブさせた効果を付け足すことも出来ます。
「DELAY」はディレイ、エコー効果を生み出します。
ディレイタイムは数値で設定は出来ませんがTEMPOノブで設定します。
またはTAPボタンを使用してリアルタイムでタップして設定する事も出来ますし、外部のクロックに合わせることも出来るようになっています。
また、ヴィンテージのアナログディレイのような効果が得られるアナログモードも搭載されています。
さらに、ディレイのフィードバック音に対して、コーラスや各種フィルター効果を足すこともでき、かなりのバリエーションを持っています。
さらに、ディレイのフィードバック音に対して、コーラスや各種フィルター効果を足すこともでき、かなりのバリエーションを持っています。
「REVERB」はブース、ルーム、ステージ、ホール、キャス(大聖堂)の5つのリバーブタイプが搭載されており、それぞれ高域がクリアで明るめのBrightモードとウエットなDarkモードの2つのキャラクターを選択出来るようになっています。
最後にNord Wave 2のリアパネルの入出力について見ていきます。
左からUSB端子、サスティンペダル端子、MIDI IN/OUT、モニターイン端子、コントロールペダル端子、音声出力L/R、ヘッドホン端子です。
左からUSB端子、サスティンペダル端子、MIDI IN/OUT、モニターイン端子、コントロールペダル端子、音声出力L/R、ヘッドホン端子です。
モニターイン端子はスマートフォン、タブレットなどのデバイスを接続するための1/8インチジャックで、ヘッドホンと音声出力にミックスされます。
以上簡単ですがNord Wave 2の各可能について見てきました。
Nord製品は数々ありますが、その中でも最も様々な音色バリエーションを持っていると思います。
以上簡単ですがNord Wave 2の各可能について見てきました。
Nord製品は数々ありますが、その中でも最も様々な音色バリエーションを持っていると思います。
またピアノ鍵盤とシンセ鍵盤の中間のようなウォーターフォール鍵盤を採用して、ピアノからオルガン、シンセまで色々な奏法に対応出来るように工夫されています。
さらにこれだけの機能をこれだけシンプルな操作系にまとめているの非常に良く考えられていると思います。
また、重量も 8.75kg と軽量かつコンパクトな設計
また、重量も 8.75kg と軽量かつコンパクトな設計
Nord特有の音の強さや音楽的な彩りは健在で
まさに、Nord Lead、Nord Electro 、Nord Stageの高次元にいいとこ取りをしたお得なシンセサイザーといえると思います。

NORD / CLAVIA SYNTHESIZER NORD WAVE 2 を国内最低価格保証のサウンドハウスでみる
Nord Nord Wave 2
posted with カエレバ
- 関連記事
-
- Nord Wave 2 詳細レビュー
- Clavia/Nord INDEX
- CLAVIA NORD LEAD 2X
- Clavia Nord Piano
- Nord Nord Wave
- Clavia NORD STAGE EX