SENNHEISER - E965
穏やかなカーディオイドと指向性の高いスーパーカーディオイドの極性パターンを切り替え可能で、40Hz-20kHzの優れた周波数特性を持っています。
ゼンハイザー初の大型ダイアフラムを採用したボーカル用コンデンサー・ハンドヘルドマイクで、革新的な1インチデュアルダイアフラムカプセルは、スイッチを押すだけでカーディオイドとスーパーカーディオイドの両方の極性パターンに切り替えることが出来ます。
E965のカプセル外部分極されていて、このタイプのカプセルはスタジオでよく見られるもので、一般的なマイクに比べて全体的に質が高いのが特徴です。
振動板の直径は1インチなので、ヴォーカルなのでもローエンドの処理に非常に優れていて、豊かで歪みのない低音域と丸みのあるボトムがあります。
このように大きな振動板を持つマイクはめずらしいと思います。
あらゆるボーカル用途にに理想的なE965は、スタジオ・コンデンサーの感度とステージ・マイクに求められる頑丈さを兼ね備えています。
e 965には、サウンドの質を向上させ、最終的にはパフォーマンスの質を向上させるための追加ツールも搭載されています。
ローカット・フィルター・スイッチは、ローエンドのアンビエント・ノイズをマイク自体から低減することで、音色をよりコントロールすることを可能にします。
内蔵のショックマウントは、カプセルをマイク本体から切り離すことで、ステージ上で動き回る際のハンドリングノイズを大幅に低減します。
さらに、パワフルな声を持つ人のために-10dBのパッドが用意されており、最大音量の時にマイクがクリッピングするのを防ぎます。
簡単にこのマイクの特徴を挙げると以下の通りです。
- カーディオイド/スーパーカーディオイドのピックアップパターンの切り替えが可能
- 周囲の騒音、ランブル、風切り音を低減するローカットスイッチ
- パワフルな声のボーカルにも対応する切り替え可能なプリアッテネーション(-10dB)
- ハンドリングノイズを効率的に排除し、クリアなサウンドを実現カするカプセルショックマウント
- 湿気に対する優れた保護構造
- 40-20,000Hzの優れた周波数特性
- 破格の10年保証!
競合製品としては、若干販売価格が違いますがNEUMANN KMS105やSHURE KSM9があげられます。
NEUMANN KMS105と比べるとKMS105の方がワイドレンジで低音も、もう少し伸びている印象です。
しかしながらKMS105は、ちょっとハウリングに弱く、ライブパフォーマンスではインイヤーモニターを使用して使われることが多いマイクです。
もちろんボーカルによっては非常に適しているマイクと言えますが、どちらかと言うと楽器用に使用した方がその特性を生かせると思います。
単純な音質と言う面ではkKMS105が優れていると思いますが、ライブボーカルでの使用を考えるとSENNHEISER E965の方が勝っていると思います。
一方のSHURE KSM9は、全体的にバランスが取れていて、どのようなステージでも安定して使用することができると思います。
そういう面ではE965はKSM9と同じように汎用性があり、より大きなカプセルを持っていて、しかもKSM9より安く購入することができますので非常に魅力的な商品と言えると思います。
ステージやライブ環境では、SM58等のダイナミック・ボーカル・マイクがスタンダードです。
しかし、ボーカルの細かな表情などの再現性に優れたコンデンサーボーカルマイクは自分の声を、より自然に聞かせたいボーカリストの明確な選択肢になります。
ダイナミックマイクのカプセルは、設計によって少し耐久性がある傾向にありますが、コンデンサーマイクのカプセルは、はるかに敏感ですが、バラードやミドルテンポ中心で激しいパフォーマンスをしないライブなどで最適な選択幅になると思います。
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