2023年
05月
15日 22:54
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Plugin Boutique - BigKick レビュー サンプリングされた(Attack)とシンセシスされた(Body)のレイヤーによるキックドラムサウンドの特化したプラグインインストゥルメント
Plugin Boutique - BigKick レビュー
PluginBoutique『BigKick』
キックドラムサウンドの生成に特化したプラグインインストゥルメントです。
参考価格7,112円(投稿時価格・為替により変動します)

Pluginboutique様より製品をご提供を頂きましたのでレビューして行きたいと思います。
この場をお借りしてPluginboutique様並びに関係者様に感謝致します。
商品概要
PluginBoutique『BigKick』はその名の通り、キックドラムサウンドの生成に特化したプラグインインストゥルメントです。
個人的に楽曲において一番重要だと思うのはドラムトラックのリズムとグルーブだと思っています。
さらに、ドラムパートの中でもキックの音色決めは非常に重要で、いちばん時間をかけて探して調整しています。
また、最初に良いと思って選んだキックが、他のパートを鳴らすと思ったような効果が得られなかったことが多々あります。
また、最初に良いと思って選んだキックが、他のパートを鳴らすと思ったような効果が得られなかったことが多々あります。
言い換えるとミックスの中でキックドラムを正しく使うことができれば、それだけでミックスのエネルギーとドライブの両方を提供し、楽曲すべての基盤となることが出来ます。
PluginBoutique『BigKick』はこのような問題がなるべく起こらないよう、またユーザが望んでいた結果を迅速に達成できるように開発されました。
これを使えばベーストラックにぴったりとフィットするクオリティーの高いキックドラムを短時間で制作することが可能になっています。
BigKickは最も近い競争相手であるSonic AcademyのKickと同様に、バーチャルキックドラムをサンプリングされた「クリック」(Attack)とシンセシスされた「サスティーン」(Body)に分けています。
プラグインのインターフェースは3つのセクションに分かれており、4つ目の隠しセクションはマスターセクションから開くことができます。
Attackセクション
Attackセクションのコントロールは、ハイパスフィルター、GainとDecay(1~800ms)などでエディットできるようになっています。
Bodyシンセ
BodyシンセはAHDエンベロープ(Decayは最大600ms)とピッチとその動きをコントロールするための5つのノブで構成されています。
ディープ・ノブとカーブ・ノブは、ピッチエンベロープの形状を調整します。
プリセットサンプル
プリセットサンプルは、FreemasonsやCutlineのような著名なプロデューサーが制作したものや909や808などの標準的なビンテージ・ドラム・マシンから最新のサンプルまで300以上のAttackサンプルが収録されており、ソースサンプルとアタックモデルの両方に選択可能なプリセットも用意されています。
もちろん、独自のサンプルをロードすることも可能なので、既存のキック・ライブラリーをブラウザ・システムを介して簡単に利用することができます。
マスターセクション
マスターセクションではゲインやファイルの読み込み、サンプル再生モード、オートプレイの設定、そしてA/Bサウンドを再生するためのオリジナルサンプルボタンがあります。
Editボタンを押すと別ウィンドウが開き、シェイプ、アタックピッチ、ドライブ、ベロシティ、ボディゲイン、ハイパスフィルターなどのコントロールでサウンドをシェイプすることができます。
さらに、マスターセクションのWave ボタンをクリックすると、4 つ目の非表示ウィンドウが開き、より多くのオプションが表示されます。
その他の機能
ドライブ・コントロールを使ってサチュレーションを追加することができ、ダーティ、クリッパー、WT-Cなどのオプションが用意されています。
その隣には、便利なフェイズコントロールがあります。
これを使ってキックの位相を調整することができ、トラック内のベースラインやドラムに対してパンチの効いた音を出すのにとても便利です。
このコントロールが、ビートを引き締めるのにどれだけ役立つかは実際に使っていただければわかると思います。
また、便利な機能としてオーディションという機能があり、DAW再生時にMIDI入力なしで4/4キックを出力するAutoplay機能や、MIDI音符の長さが再生時間を制御しないようにするOne Shotモードが用意されています。

さらに編集した内容をリアルタイムで反映する波形表示や、キックドラムをデスクトップやDAW、サンプラーなどにドラッグして書き出す機能が用意されています。
Big Kickの調整のしやすさとサウンドの幅の広さは素晴らしいものがあります。
丸みを帯びた重圧なサウンドからハードでスピード感のあるサウンドまで、シンプルなインターフェイスで素早くユーザのドラムトラックに組み入れることができるようになっています。
個人的に非常に使用頻度が高くなるプラグインだと感じました。
主な機能
・シンプルな操作でサンプルの合成と調整が簡単に行えます。
・DAWやデスクトップへのサンプルのインポートとエクスポートが簡単に行えます。
プラグインから完成したサンプルをそのままホストのサンプラーにドラッグ。
また、ユーザのトラックから直接Load Sampleボタンにサウンドをドラッグして、合成されたキックドラムと重ねることもできます。
・ほとんどのエレクトロニック・キックドラム・サウンドを再現 - 未来のサウンドを作るのに役立つクリエイティブなオプションを用意
・ファクトリーライブラリには300種類以上のアタックタイプと110種類のプリセットが含まれています。
・ベースラインに合わせてピッチを設定したり、MIDIキーボードでキックドラムをピッチ演奏することもできます。
・独自のサンプルを使用し既存のサンプルライブラリと簡単に統合することができます。
・これまでのどのキックドラムデザインツールよりも簡単に使用できます。
複雑なエンベロープを設定する必要はありません。
・自動再生をクリックすると、キックドラム・メトロノームがすぐに再生されます。
ミディノートを一つもプログラミングしなくてもジャムを始めることができます。
・Loopmastersライブラリの100の無料キックドラムがデモに付属しています。
・キックドラムのボディは2種類、オリジナル(様々なスタイルをカバー)とタフ(よりハードなエッジの効いたエレクトロニックサウンドを実現
トランスなどのクリーン、タイト、ハードなジャンルに最適です。
・ハイパスフィルター搭載
・プリセット管理はフォルダ作成、リネーム、簡単なプリセットブラウズ、プリセットパック作成ツールなど、新しいプリセット処理機能が大幅に追加されました。
・プリセットをミックスの中に素早く配置するためのEQを内蔵
・スプリットアウトプットモードは、UIの前面にあるボタンを使って有効にすることができます。
これにより、アタックサンプルをDAWの別のチャンネルにルーティングしてさらに処理することができ、ユーザーは他のプラグインを使用してキックアタックとボディを別々に処理することができます。
・2つ目のサンプル・レイヤーでは、キック・サウンドの微調整が可能です。
デモムービー
システム要件
MAC
OS X 10.6 以降(M1 Apple Silicon 対応)(64 ビットのみ)
VST 2.4、AU、AAX
Windows
Windows XP SP3、Windows 7以上(64ビット版のみ)
VST 2.4、AAX
AAXフォーマットはPro Tools 10.3.6以降が必要です。
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