2023年
06月
12日 22:56
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Tone Empire - Reelight PRO レビュー 6種類のテープマシンを忠実にシュミレートしたプラグイン テープスピード、バイアス、入力サチュレーション、クロストークを再現
Tone Empire - Reelight PRO レビュー
6種類のテープマシンシュミレートプラグイン Tone Empire『Reelight PRO』
テープスピード、バイアス、入力サチュレーション、クロストークを再現
筆者が音楽制作とビデオトラックを制作したUNDRGRND Sounds - RedlightのPlugin Boutique Japan公式PVです。
実際にプラグインの効果を確認出来ますのでご覧下さい。↓
こちらはコメントなしのバージョンです。
じっくりサウンドのみのを聞きたい方はこちらをどうぞ ↓
Tone Empire『Reelight PRO』は6種類のテープマシンを忠実にシュミレートしたプラグインです。
デジタルオーディオの発明は、アナログ時代には不可能だった様々な方法でサウンドを進化させました。
しかしながら、アナログ機器がなくなっていくにつれミュージシャンやエンジニアは、再認識されるようになってきました。
Reelight Proは、1台のテープマシンだけではなく、6台のテープマシンの本物のテープサウンドを再現するために設計されたプラグインです。
このプラグインでは、テープスピード、バイアス、入力サチュレーション、クロストーク、さらにはテープが与えるコンプレッションなどのパラメータを個別にコントロールすることもできます。
このプラグインには多数のプリセットが用意されているので、すぐに使い始めることができますし、自分でゼロからデザインすることもできます。
DSPモデリングに加え、Tone Empireが開発した高度なダイナミックIR(インパルス・レスポンス)システムにより、テープマシンの本格的なサウンドを実現しています。
また、独自のプロセッシングにより「ワウ」なサウンドを実現しています。
I/O Section
アナログテープレコーダーと同じように、ゲインを上げるとアナログ独特のサチュレーションやコンプレッションを得ることができるようになっています。
ロック機能は、入力ゲインを上げると、出力レベルの上昇に応じて自動的にゲイン補正を行う便利な機能が搭載されており、アウトプット・ゲインは、0dBを中心に-24dBから+24dBまでの出力レベルを設定できるようになっています。
Filters
Tone Empire『Reelight PRO』には、自然なサウンドを実現するためにアナログ回路をシミュレーションした12dB/Oct(20Hz~20kHz)のハイパス・フィルターとローパス・フィルターが搭載されています。
これらはプリフィルターであり、テープアルゴリズムの前に挿入されています。
Tape Machine Selector
Tone Empire『Reelight PRO』の中心とも言える機能で、A~Fのラベルが付いたセレクターで、テープ・モデルを選択できます。
テープモデルは以下の6種類です。
A - AMPEX ATR 700
B - STUDER A 812
C - STUDER A 80
D - TEAC A2300 SD
E - AEG TELEFUNKEN M20
F - REVOX B77 mk2
Speed
テープマシンごとに提供されている1/2 ipsまたは30 ipsの速度を選択できます。
Bias
このコントロールでは、選択されたマシンのバイアスを調整し、入力ゲインのサチュレーションに加えて、望ましいテープ独特のバイアスによるサチュレーション効果が作り出せます。
Comp
コンプレッサーのように音のエンベロープをコントロールし、テープの「圧縮」特性をエミュレートすることができます。その効果は微妙ですが、大切な機能です。
Crosstalk
マルチトラック・テープ・マシンでは、「テープ・ブリード」または「シグナル・ブリード」と呼ばれる現象が発生します。
これは、隣接するトラックの信号がお互いに追加記録されることで、モノラルな空間効果を生み出すものです。
この効果を得ることが出来ます。
この効果を得ることが出来ます。
Oversampling
CPUの能力やコンピュータのリソースに応じて、2倍から8倍のオーバーサンプリングを行うことができ、これにより、音を「滑らか」にし、アナログの帯域に近い音を得ることができます。
もちろん8倍にすると最も多くのコンピューターリソースを使いますのでお好みに応じて調整してください。
Presets
Tone Empire は、ユーザーがすぐに使い始められるように、機器ごとにプリセットを用意しています。
また、いくつかのカテゴリーも用意されています。
最後にこのプラグインエフェクターにはウェット/ドライのコントロールがありません。
処理された信号とドライ信号「フェイジング」が発生するからです。
またもともとテープはエフェクターではありませんので、ドライ/ウェットという機能はありません。
ドライ/ウェットではなく、各部のコントロールを最小限の値にすることで、ドライと同じような効果が得られると思いますので問題ないと思います。
ビンテージテープのような雰囲気を求めているのであれば、ぜひご検討いただければと思います。
Pluginboutique様より製品をご提供を頂きましたのでレビューして行きたいと思います。
この場をお借りしてPluginboutique様並びに関係者様に感謝致します。
システム要件
MacOS High Sierra 10.13.6以降(Catalina対応、64ビットのみ)
VST3 / AU / AAX(64ビットホストが必要
AMD Ryzenまたは同等の機種
2GBのRAM/300MBのHDが必要
画面の解像度 1024×768
Windows 10(64ビットのみ)
VST3 / AAX(64ビットホストが必要)
AMD Ryzenまたは同等の機種
2GB RAM / 300MB HD
画面の解像度 1024×768