2023年
04月
13日 14:56
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Glitchmachines - Palindrome レビュー 4つのグラニュラーサンプラーと複雑なモジュレーションを融合、実験的なサウンドのグラニュラー・モーフ・プロッティング・サンプラー
Glitchmachines - Palindrome レビュー
Glitchmachines - Palindrome
実験的なサウンドデザインを目的としたグラニュラー・モーフ・プロッティング・サンプラー
Pluginboutique様より製品をご提供を頂きましたのでレビューして行きたいと思います。
この場をお借りしてPluginboutique様並びに関係者様に感謝致します。
筆者が音楽制作とビデオトラックを制作したUNDRGRND Sounds - RedlightのPlugin Boutique Japan公式CMです。
実際にプラグインの効果を確認出来ますのでご覧下さい。↓
こちらはコメントなしのバージョンです。
じっくりサウンドのみのを聞きたい方はこちらをどうぞ ↓
Palindromeは、実験的なサウンドデザインを目的としたグラニュラー・モーフ・プロッティング・サンプラーです。
Palindromeの基本的なコンセプトは、4つのグラニュラーサンプラーに座標プロットグリッドと複雑なモジュレーションソースを融合させることで、モーフィングするサウンドエフェクトや珍しいインストゥルメントパッチの比較的簡単に出すことが出来るようになっています。
4つのグラニュラー・サンプラー、モーフ・プロッティング・システム、8つのマルチブレイクポイント・モジュレーション・エンベロープ、サンプラーごとのデュアル・エフェクト・プロセッサー、シェイプ・プリセット、4音ポリフォニー、ディープ・ランダマイゼーション・システム、グローバル・リバーブ、1.4GBのサンプル・ライブラリー、多数のファクトリー・プリセットを備えたPalindromeは、サウンド・デザイナーに強力な新しいサウンド・スカルプティング・ツールを提供します。
Palindromeは、プリセットを選ぶだけでもすぐに素晴らしいサウンドを得ることができますが、時間をかけて昨日思えば、新たな可能性を発見することができるツールの一つだと思います。
GUIは比較的シンプルで操作も簡単です。
トップセクション中央には、サンプルロードオプションと波形表示があり、左にはサンプラーコントロール、右にはエフェクトコントロールがあります。
これらは4つのサンプラーをタブで選択して個別に設定することができます。
Palindromeは実験的なサウンドデザインを目的としているため、通常のサンプラーのようにサンプルの全体を再生するのではなく、サンプルの一部をループさせて使用するようになっています。
各サンプラーには、3つのGrainオプションがあります。
Grainオプションはサウンドのエッジを調整することができ、RECTANGULARは、より生々しくアグレッシブなサウンド、TRIANGULARとHANは比較的柔らかめのサウンドとなっています。
サンプラーとしての基本的な操作は、開始位置(サンプルの長さに対するパーセンテージ)、サイズ(最大1000ms)、ピッチ、ファインチューン、パン、アンプのコントロールが可能です。
また、サンプルを反転させたり、サンプラーの出力をミュートするオプションもあります。
サンプルロードボックスの右側には、インサートエフェクトセクションがあります。
エフェクトは2系統用意されていて、コントロール・ノブは2つ、ミックスコントロールノブが1つ用意されています。
エフェクトは2系統用意されていて、コントロール・ノブは2つ、ミックスコントロールノブが1つ用意されています。
エフェクトを選択するとノブにそのエフェクトに最適なパラメーターがアサインされるようになっています。
エフェクトはローパス(LPF)、ハイパス(HPF)、バンドパスフィルター(BPF)、ディストーション(DRIVE)、ウェーブフォルダー(FOLD)、リングモジュレーション(RING)、ディレイエフェクト(DELAY)が用意されています。
インサートエフェクトセクション、サンプラーコントロールの各つまみ下のドットは、この後説明する8基用意されているエンベロープジェネレーター番号のマークをドラック&ドロップで割り当てることができるようになっています。
ディスプレイの中央部には、プレイヘッドの軌跡を描くグリッド部があります。グリッドは、各サンプラーの出力に対応して、左上=サンプラー1、右上=サンプラー2、左下=サンプラー3、右下=サンプラー4の4つのゾーンに分かれています。
画面はプリセットで用意されているグリッドですが、デフォルトのスタートグリッドには、サンプラー1の最大出力に対応する左上の1点が含まれています。
グリッドの作成方法は、shift + clickで点を追加してパスを作成します。
最大16個の点を追加でき、後から位置を変更することもできます。
プレイヘッドの速度はRATEコントロールで指定でき、ワンショット、フォワード、バックワード、ペンデュラム、ランダムの5つの再生モード(MODE)があります。
グリッドは8種類のプリセットが用意されており、中には複雑な形状のものもあります。
グリッドは8種類のプリセットが用意されており、中には複雑な形状のものもあります。
また、視覚的な混乱を最小限に抑えるため、ドット間の接続線をオフにする表示オプション(VIEW)
も用意されています。
次はモジュレーション、設定する事でPalindromeの真の可能性が発揮されます。
モジュレーションにエンベロープを使用すると、LFOよりもはるかに柔軟にコントロールすることができます。
8つのエンベロープには、最大16個のブレークポイントを設定することができます。
エンベロープエディターを表示するには、中央のモデュレーションボタンをクリックすると色が緑に変わり、編集中のエンベロープも緑にハイライトされます。
エンベロープをループさせてDAWのテンポに同期させたり、速度を20ms~20,000msの範囲を手動で設定することができます。
どのパラメーターにアサインするかは、必要な番号のドットを目的のターゲット・パラメーターのモデュレーションスロットにドラッグ&ドロップします。
グローバルセクションには、出力関連のコントロールがあります。
アンプのエンベロープアタック、リリース、マスターボリューム(AMP)、ピッチに加え、リバーブのサイズ、ミックス、ダンピングのコントロールがあります。
フッター部には、プリセットブラウザー、グローバルメニュー、ランダマイザーがあります。
これは非常にクールな機能で、単一のセクションやパラメータのグループを分離することができるように、非常によく考えられています。
これは非常にクールな機能で、単一のセクションやパラメータのグループを分離することができるように、非常によく考えられています。
このようにプラグインは、先進的な考えを持つGlitchmachines社の素晴らしいプラグインで、サウンドデザインや音作りに大きな可能性を与えるユニークなツールです。
主な特徴
- 4つのグラニュラー・サンプラー・モジュール
- モーフプロッティングシステム
- 8つのマルチブレイクポイント・エンベロープ
- サンプラーごとに2つのインサートFX
- スケーラブルなユーザーインターフェース
- 包括的なランダマイザー
- 70以上のプリセットと1.5GBのサンプル
- Win/Mac VST/AU 32/64bit
システム要件
- ダウンロード用ブロードバンド
- VST/AUホスト:Live、Logic Proなど
- Mac OS X 10.8以上
- Windows 8以上
- 約1.5GBのHDD空き容量
- 最低2GBのRAM
- SSE2対応のCPU
- 最小限のCPU Core 2 Duo、2GHz