2023年
02月
26日 21:44
0
コメント
Glitchmachines - Fracture XT レビュー グラニュラー・グリッチ・プロセッサーにより、入力した音源を完全にユニークでダイナミックなものに変化させるプラグイン
Glitchmachines - Fracture XT レビュー
Glitchmachines『Fracture XT』
Pluginboutique様より製品をご提供を頂きましたのでレビューして行きたいと思います。
この場をお借りしてPluginboutique様並びに関係者様に感謝致します。
Glitchmachinesは主にグリッチのプラグインやサンプルパックを提供しているプラグインメーカーで、今回はそのGlitchmachinesによりエフェクトプラグインの『Fracture XT』をご紹介します。
Glitchmachines『Fracture XT』は内蔵のグラニュラー・グリッチ・プロセッサーにより、入力した音源を完全にユニークでダイナミックなものに変化させサウンドに無限の可能性をもたらすことができるプラグインです。
予測不能なサウンド出力できますので、様々なデジタルテクスチャの作成を容易に設計することができます。
『Fracture XT』は、無料で提供され、高い評価を得ているFractureプラグインをベースにしており、その強みを生かして、新しいグラニュラー・プロセッサーや、改良されたバッファー、ディレイ、マルチモード・フィルターのアルゴリズムを追加しています。
粒状のプロセッサーにより、ムードのあるドローンから点描画のようなパターンまで、あらゆるものを作成することが可能になりました。
FXTの多くの機能強化と新機能は、あなたの音のツールボックスにエキサイティングなエフェクトを幅広くもたらします。
新しいパッチを無限にランダム化することも、アーティキュレートなプリセットを丁寧に作ることもできます。
ドラムやパーカッションのシーケンスから、シンセサイザーのライン、サウンドエフェクト、ハードウェア楽器やドラムマシン、ノイズボックスからのリアルタイム入力まで、あらゆるものを処理できます。
メロウなダブ・ディレイから濃厚なホログラフィック・グレイン・クラウドまで、『Fracture XT』の多彩なプロセッシング機能は、プロジェクトにユニークな創造性を与えることができるようになっています。
Fracture XTには、新しいグラニュラー・プロセッサー、全面的に刷新されたバッファー・エフェクト・プロセッサー、刷新されたディレイ・エフェクト・プロセッサー、専用のマルチモード・フィルターが搭載されています。
さらに、さまざまなウェーブシェープ、スローレート、ホストへの同期、複数のモジュレーションターゲットを同時に供給できる4つのLFOを利用できます。
ディレイ・プロセッサーには入力ルーティング・スライダーがあり、BufferモジュールまたはGrainsモジュールから信号を取り出したり、両者を自由にブレンドすることができます。
パッチ可能なモジュレーション・マトリクスと豊富なランダム化オプションも備え、非常に多彩な機能を持っています。
このように多彩な機能を備えていますので、使いこなすにはそれなりの知識が必要になります多数のプリセットが用意されていますので、まずはプリセットを使ってそれをもとに作り上げて行けばいいと思います。
パッチの多くはグリッチに適したサウンドを提供していますので、マニアックなトラックにしか使えないと思いがちですが、設定によっては、小さなブリップ、グリッチ、ビープ音が発生し、軽いリバーブとブレンドすると、このプラグインはダウンテンポ、チル、ニューエイジ、アンビエントなので活用できると思います。
また、Fracture XTのほぼすべての部分にRandomボタン搭載されています。
バッファー、グレインプロセッサー、ディレイなど、Fracture XTの各セクションには、個別のランダマイザー機能ボタンがあり、さらに上記すべてをランダム化し、モジュレーションのルーティングもランダム化するマスターRandomizeボタンもありますので、偶発的な予想もしないサウンドを期待することも出来ます。
Fracture XTは、アンビエントで破壊的でグリッチなブリップ、スイープなどを制作するには優れたツール/エフェクトであり、バックグラウンドのテクスチャとして静かめなサウンドを作り出すこともできます。
また、無限に続くオリジナルのエレクトロニック・テクスチャーのソースとして、クレイジーなクラブ・パフォーマンスやビデオゲームのサウンドデザインにも最適です。
グリッチやアトモスフェリックを作るのが好きな人には、手に入れる価値があると思います。
価格も非常にリーズナブルです。