2022年
09月
10日 15:27
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Loopmasters Plugins - KHORDS レビュー 550種類もの本格的な「コード・サンプリング」で複雑なコードやハーモニックなトーンをレトロな風味で提供するプラグイン・インストルメント
Loopmasters Plugins - KHORDS レビュー
Loopmasters『KHORDS』
参考価格12,379円(価格は為替により変動します)
550種類ものコード・プリセットが用意されたソフトシンセ、Loopmasters『KHORDS』
Pluginboutique様より製品をご提供を頂きましたのでレビューして行きたいと思います。
この場をお借りしてPluginboutique様並びに関係者様に感謝致します。
※すべての機能を厳密に確認はしておりませんが、筆者の環境「MAC STUDIO(2022) Apple M1 Ultra」では通常使用においては問題ありませんでした。
(動作を保証するものではありませんのでご了承下さい)
オリジナルデモムービー
筆者が音楽制作とビデオトラックを制作したUNDRGRND Sounds - RedlightのPlugin Boutique Japan公式CMです。
実際にプラグインの効果を確認出来ますのでご覧下さい。↓
こちらはコメントなしのバージョンです。
じっくりサウンドのみのを聞きたい方はこちらをどうぞ ↓
550種類ものコード・プリセット
KHORDSは、550種類もの本格的な「コード・サンプリング」サウンドが用意されたプラグイン・インストルメントです。
通常のソフトウェア音源とは異なりコードでの演奏に重点を置かれていて、複雑なコードやハーモニックなトーンをレトロな風味で提供するバーチャル・インストゥルメントです。
Loopmastersの多彩で高品質なサンプリング・ライブラリには、スタブ、プラック、ストラム、パッド、アトモスフィアなどのクリエイティブなソースが用意されており、あらゆるジャンルの音楽に最新のサウンドを即戦力として得ることが出来るようになっています。
基本はメジャー、マイナー、単音のカテゴリーから選択し、自分に合った楽器の組み合わせを選ぶことで制作をしてきます。
2サンプルレイヤー音源
音源は2つのサンプルレイヤーを組み合わせてサウンドを生成しています。
名目上はNoteとChordというタイトルになっていますが、どちらも315個の単音、和音、短いフレーズをサンプリングしたライブラリを使用しています。
レイヤーを組み合わせて調整することで、固定の和音を作成し、「トランスポーズ」(オーディオのピッチシフト)する、これまでのプラグインにはなかった斬新なコンセプトを持っています。
単なるサンプルプレイバック方式のシンセではないことがお分かりいただけると思います。
コードレイヤーとノートレイヤー
水平方向に配置されたコードレイヤーとノートレイヤーのセクションは、操作方法が同じで、サンプルメニューを開くと、「メジャー・フィール」、「マイナー・フィール」、「ルートまたはオープン」という3つのトップレベルのカテゴリーがあり、それぞれにギター、キーボード、パーカッシブ、シンセサイザー、ボーカルなどのインストゥルメンタルのサブメニューがあります。
「メジャー・フィール」と「マイナー・フィール」のカテゴリーには、マイナー・コードとメジャー・コードのフレーズ、アルペジオ、シーケンス等が含まれており、「Route or Open」のサンプルには、単音、オープン・コード、3rdインターバルを含まない短いシーケンスが含まれているので、どんなコードにも重ねることができます。
音源はループとワンショットが混在しており、また2つのレイヤーが同じライブラリを共有しているため、コードとノートの名称は、メジャーまたはマイナー・フィール・コードとルートまたはオープン・ノートを重ねることを意味しています。
どの組み合わせにするかは自由ですが、どちらか一方または両方に最大±24半音の移調を適用することで、2つのレイヤーを相殺することができます。
サンプルスタートスライダー
また、サンプルのスタート位置を設定できる、サンプルスタートスライダーを装備しており、再生開始点を0~100%の範囲で設定することができます。
フレーズサンプルを楽曲に合わせてカスタマイズする際に便利ですが、思いもよらない音色を得ることができる場合もあります。
Stretchセクション
Stretchセクションでは、各レイヤーを1~200%の範囲でタイムストレッチし、Formantノブで暗くしたり明るくしたりすることができます。
その下にはADSRアンプエンベロープがあります。
また、各レイヤーには専用のエンベロープとLFOを備えたマルチモード・レゾナント・フィルターが搭載されています。
6~24dB/オクターブのローパス、ハイパス、バンドパス・フィルターが搭載されており、Pre-Driveコントロールでは、クランチ・サウンドを得ることができます。
エフェクター
インターフェースの下部には、並べ替え可能なReverb、Delay、Chorusの各エフェクトがあり、最小限のコントロールでアルゴリズムを選択でき、素晴らしいサウンドが得られます。
Voice Settingsセクション
Voice Settingsセクションでは、Khordsの4つのコントロールをモジュレーションホイールにアサインして、マニュアルでモジュレーションをかけることができます。
また、最大10秒まで調整可能なグライド機能は、ベンドやスイープに最適です。
まとめ
Khordsでは、コードサンプル内の実際の音を変更したり、キーボードの上下で一貫した長さを維持するために自動的にタイムストレッチを行う機能はありません。
コードサンプリングというテクニックを使ったクラシックな、ジャングル、DnB、ハウスなどのダンスミュージックの黄金時代をより簡単に再現するために作られたシンセサイザーであるといえます。
ダンスミュージックを作っている人はもちろん、ジャングル、DnB、ハウス、ガレージ、ハードコアなどのクラシックな雰囲気のあるサウンドを自分の作品に取り入れたいと思っている人に、Khordsは豊かなインスピレーションの源泉を提供してくれと思います。
サンプリングベースのソフトシンセですが、オリジナルサンプルの読み込みをすることはできません。
また、最近のソフトウェアシンセに比べればモジュレーションの数が少ないのが残念な点ですが、これからのバージョンアップで改善されていけば、非常に素晴らしい個性的なソフトシンセになると思います。
また、最近のソフトウェアシンセに比べればモジュレーションの数が少ないのが残念な点ですが、これからのバージョンアップで改善されていけば、非常に素晴らしい個性的なソフトシンセになると思います。
拡張パック
主な機能
- 315種類のコードとノートのサンプルを収録
- 550種類のプリセット
- メジャー、マイナー、ルート/オープンのカテゴリーを選択
- タイムストレッチとフォルマントのシフトでサンプルのキャラクターを変更
- 同じカテゴリー内のサンプルをランダムに配置して、メジャー/マイナーの感覚をキープ
- コードサンプルはキーボードの上下でピッチを変え、クラシックなサンプリングの感覚を再現
- 12種類のフィルター(プリドライブ、レゾナンス、キートラッキング付き)
- フィルターADSRエンベロープとフィルターLFO(アマウント、レート、シェイプ、フェーズ、トリガー付き
- 6つのコーラスアルゴリズム、3つのディレイタイプ、6つのリバーブエフェクトを搭載
- 4つのモジュレーション・ホイールの割り当てをリストから設定可能
- PCとMacに対応したVST/AUプラグイン音源
システム要件
Mac
MacOS 10.12~macOS 11 Big Sur
AU(64ビットのみ)
VST(64ビット版のみ)
※すべての機能を厳密に確認はしておりませんが、筆者の環境「MAC STUDIO(2022) Apple M1 Ultra」では通常使用においては問題ありませんでした。
※すべての機能を厳密に確認はしておりませんが、筆者の環境「MAC STUDIO(2022) Apple M1 Ultra」では通常使用においては問題ありませんでした。
(動作を保証するものではありませんのでご了承下さい)
Windows
Windows 7、8、10
VST(64ビット版のみ)
注意事項
KHORDSは、現在AAXフォーマットには対応していません