2021年
10月
13日 23:26
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【約25%OFF】PluginBoutiqueにてマルチエフェクト テープオーディオプラグイン、Caelum Audio『Tape Pro』が10月31日(現地時間)までの特価セール中!
Caelum Audio - Tape Pro レビュー
Caelum Audio - Tape Pro レビュー
マルチエフェクト テープオーディオプラグイン
【約25%OFF】PluginBoutiqueにてマルチエフェクト テープオーディオプラグイン、Caelum Audio『Tape Pro』が10月31日(現地時間)までの特価セール中!
Pluginboutique様より製品をご提供を頂きましたのでレビューして行きたいと思います。
この場をお借りしてPluginboutique様並びに関係者様に感謝致します。
Caelum Audioは比較的新しいのデベロッパーで、無料のカセットテープ・プラグイン「Tape Cassette 2」などを送り出しているメーカーです。
その最新作であるCaelum Audio『Tape Pro』は、単なるテープデッキをシミュレーションしただけのプラグインではなく、マルチエフェクト機能を備えたテープオーディオ・プラグインです。
アナログテープを再現したプラグインは比較的多くありますが、1.2cm/sで動作するマイクロカセット・テープをも正確に再現したモードも備え、IRとサチュレーションをベースにし、さらにディレイ機能も搭載したフレキシブルなテープエミュレーションに仕上がっています。
Tape Proを開発したきっかけの一つは、Caelum Audioのスタジオにあったテープ・ディレイ・マシンでした。
Caelum Audioは、どこにいても本物のテープ・ディレイ・サウンドを楽しめるようにしたいと考えていましたが、ハードウェア・ユニットの運搬、セットアップ、配線には時間と労力が必要でした。
そのために、膨大な努力が払われTape Proのディレイ・モジュールの完成し、ハードウェア・ユニットは必要が無くなり、Tape Proに完全に取って代わられました。
Tape Proは、サチュレーション、レスポンス、ワウ・フラッター、ディレイ、ノイズ、アウトプットの7つのセクションで構成されており、VUスタイルのステレオメーターに加えて、アニメーションのオープンリールテープデッキのグラフィックを備えています。
さらに2つのディスプレイは、サチュレーション・カーブとテープ・インパルス・レスポンスの両方のフィードバックを提供し、後者は付属のハイ・ロス設定の効果もリアルタイムで表示します。
Tape Proには2つの基本的な設定があります。
サチュレーション・タイプとレスポンス・モジュールです。
サチュレーション・タイプには6つの選択肢があり、テープ・レスポンス・タイプには最大12の選択肢とバイパスがあります。
6つのサチュレーション・タイプ(Tape、Digital、Rectify、Half-Rectify、Sine、Smooth)は、Asymmetry、Hysteresis、Remanenceパラメータを使って大幅に音色を変更でき、全体的な歪みはDrive量で設定します。
また、TapeとSmoothは3次奇数倍音が主体で、エッジの効いたSineとDigitalから、倍音豊かなRectifyとHalf-Rectifyまで、異なるタイプのサウンドを持っています。
レスポンス・モジュールは、本物のテープ・マシンから録音された様々なインパルス・レスポンスを使用して、本物のサウンドが再現できるようになっています。
Caelum Audio『Tape Pro』の12種類のテープマシンからのレスポンスコレクションは、カセットタイプ1、タイプ2、タイプ4、摩耗し劣化した状態、新品状態、Mod Copi-Delay、マスタリングスレードのテープのSA812とTM15、1.2cm/sと2.4cm/sのマイクロカセット、Semi-Pro RB77の7.5ipsと15ipsをカバーしています。
ノイズは本物のテープ・サウンドの重要な要素のひとつです。
Tape Proは本物のサンプリング・ノイズを使用しており、テープ・ディレイのローリング・ヘッドから、最高級のマスタリング・テープ・マシンの微妙なヒスノイズまで、あらゆるものを加えることができます。
収録されているノイズの種類は、上記のレスポンスモジュールと同じです。
また、ノイズセクションはマルチモジュール・エフェクトの前または後に置くことができ、これはノイズがディレイのウェット信号に加わるかどうかに影響します。
さらに、テープの揺らぎや利用して、素晴らしいモジュレーションを作り出すことができます。
Tape ProのWowはテープ・スピードの低速の揺らぎを、Flutterは高速の揺らぎを再現します。
ワウの速度はDAWに同期させることもでき、本物のテープ・マシンではできないことが可能となっています。
Caelum Audio『Tape Pro』のディレイ・セクションは、典型的なウェット/ドライのブレンドが用意され、Tape Proをテープ・ディレイ・エミュレーションとして使用したい場合に最適です。
ディレイタイムはL、Rを独立して設定が行え、フィードバックも独立して設定することができます。
ディレイタイムはL、Rを独立して設定が行え、フィードバックも独立して設定することができます。
(LINKをONにすることにより右チャンネルのディレイコントロールが左チャンネルの値にロックされます。)
もちろんSYNCによりDAWのテンポに同期させることができます。
また、オプション(Initial)は、ディレイをサチュレーション・チェーンに挿入します。
サチュレーションやレスポンスなど、プラグインの他のモジュールでドライ信号に影響を与える場合に有効にします。
マルチモジュール・エフェクトでは信号の流れが重要になりますが、マニュアルにはきちんとしたシグナル・フロー・チャートがあるので、チェックしてみるといいと思います。
これにより、処理(ドライブ、アシンメトリー、クロストーク、サチュレーション、フィルター、ワウ/フラッター、オートゲイン、ウェット/ドライ・ミックス)が明確になると思います。
残念ですが、各モジュールをバイパスすることが出来ません。
しかしながらこのプラグインの用途を考えると問題ないと思います。
また気をつける点としましては、DAWが停止しているときでもテープノイズが出力され続けます。
問題がある場合は別途ノイズゲートなどが必要になると思います。
全体的には、Tape Proは非常に優秀なプラグインで、音のフレーバーが豊富で、価格も手頃でおすすめのプラグインです。