United Plugins - FireMaster レビュー
United Plugins - FireMaster レビュー
【年末年始セール!約50%OFF】マスタリング用フィニッシャー&ソニックエキサイター・プラグイン、United Plugins『FireMaster』が1月9日(現地時間)までセール中!
United Plugins『FireMaster』は、VST、AU、AAXの各フォーマットに対応し、MacとWindowsで使用できます。
レトロなスタイルのビジュアル、オレンジ色のカラーリング、グレーとシルバーのプリセットパネルは、スタジオプロセッサーというよりも、あるブランドのギターアンプを彷彿とさせます。
インターフェイスは魅力的で直感的で、ピクセル密度の異なるモニターにも適切に対応するように設計されており、例えば、Retinaディスプレイで見てもウィンドウが小さく見えることはありません。とはいえ、パネルを小さくして目立たなくしたい場合や、大きくして目立たせたい場合は、左下の角をドラッグして自由にサイズを変更することができます。
また、プラグインの右クリックメニューからスケーリングパーセンテージを選択することもできます。
入力と出力のレベルは2本のフェーダーで設定し、それぞれのフェーダーにはLED式のレベルメーターが付いています。
ウェット/ドライのバランスは、パネルの上部中央にある大きなロータリーコントロールで設定できます。
基本的に『FireMaster』は、Bass(低音)、Depth(深み)、Colour(色)、Air(空気)のたった4つのコントロールで管理されています。
1つ目のBassコントロールは、ミックスに深みと低音域のボディを加えますが、単なる低音域のイコライザーではありません。
どのようなプロセッシングを行っているかは公開されてませんので、正確に把握するのは難しいですが、ローエンドのコンプレッションやハーモニックの調整等も行われているような印象です。
ミックスのボトムエンドに心地よい音楽的な太さを与えることができると思います。
もちろんやり過ぎは禁物ですので、しっかりとしたモニター環境で調整することをお勧めします。
Airコントロールは、ミックスのトップエンドを強化し、明るさ、鮮明さ、ディテールを加えます。Bassコントロールと同様に、AirはEQ、周波数固有のコンプレッション、ハーモニックの調整等をを使用しているようで、同様に印象的な結果をもたらします。
Depthコントロールは、ステレオの幅と空間を強調します。
マスタリング・スタイルのプロセッサーの多くは、ステレオ調整機能を内蔵していますが、一般的にこれらの機能は、信号をミッド/サイドに変換し、信号のミッド部とサイド部のバランスを変化させています。
サイドが多ければステレオイメージは広くなり、ミッドが多ければステレオイメージは狭くなります。この方法のもし広いステレオイメージを得たいのであれば、中央部の輪郭がぼやけてくる問題点を抱えていると思います。
FireMasterではミッド/サイドの領域で動作しますが、ミッドの信号に短いディレイをかけてから、サイドの信号とミックスします。
深度の設定が高いほど、より遅延したミッド信号がサイド信号に追加され、標準的な左右のステレオにデコードすると、ステレオイメージの外周が広がるのではなく、中心部が厚くなり、わずかなディレイによって音がより広々とした環境に存在しているような印象を与えることができますのでより明確なステレオイメージの調整を行うことができると思います。
Colorコントロールは、Depthコントロールのミッドシグナルに適用されるディレイの長さを調整するもので、ステレオイメージの中央が強調されるようになり、ディレイが多ければより広々としたイメージになり、中央が強調されなくなります。
結果として厚みを増す効果のトーンキャラクターを微妙に変化させることができます。
基本的にはマスタリング用途に使用することを前提に開発されていると思います。
最適に使用すれば、FireMasterはレコーディングにプロフェッショナルな輝きを与え、活気のないミックスを引き立たせる効果を持っていると思います。
また、フルミックスだけでなく、ドラムキットにボディと輝きを与え、ボーカルにゴージャスな存在感とエッジを加え、シンセやベースのステレオイメージを調整するなど通常のトラックにも効果的な処理を施すことができると思います。
この機能と音質でこの価格は非常に魅力的だと思います。
洗練されたコア・アルゴリズム、DepthとColourの2つのコントロールにより調整
外部のEQ不要の低音と高音をマスターするために正確に調整されたコントロール
豊富なプリセット
FireMasterは主にマスタートラック用に開発されましたが、複数のトラックを使用する際にもCPUパワーを消耗しないように最適化されています。
マスタリングのために作られたプラグインですが、ボーカル、ベース、ドラム、その他のトラックに使用しても素晴らしい結果を得ることができます。
iLok、ドングル、インターネットなどを使わずにアクティベーションが可能です。
リアルな3DかつフレキシブルなGUI
15日間無制限の試用版を無料で提供
あらゆるサンプリングレートで64ビットのオーディオ品質
インテリジェントな方法でバイパスを管理し、パラメータを自動化する際にクリックや有害なノイズが発生しないようにしています。
■システム要件
Mac
MacOS 10.10以降 (M1 Silicon MacおよびmacOS 11 Big Surに対応)
64ビットのみ
SSE2をサポートするIntel/AMDプロセッサ
VST2、VST3、AAXまたはAU互換のホスト
Windows
Windows 8 - 10
32ビットまたは64ビット
SSE2に対応したインテル/AMDプロセッサー
VST2、VST3またはAAX互換のホスト
- 関連記事
-
- United Plugins - UniChannel レビュー 3種類のクラシックなプリアンプ、EQ、コンプレッサーを搭載し、27種類以上の組み合わせが可能なビンテージスタイルのチャンネルストリップ
- United Plugins - QuickBass レビュー EQ、コンプレッション、サチュレーション等で簡単にベース・トラックを作ることが出来るベース専用エフェクトプラグイン
- United Plugins - SubBass Doctor 808 レビュー HIPHOPやEDMなどのベース、ドラム低域処理に適したサブ・ベース用プラグイン・エフェクター
- United Plugins - Mirror レビュー 発音前にリバースとエフェクトのかかったサンプルを追加するユニークなディレイ
- 【50%OFF】PluginBoutiqueにてUnited PluginsのHi-Z入力等で録音したギターやベースのサウンドを正しく再現するプラグイン『DIFIX』が3月14日(現地時間)までの特価セール中!
- United Plugins - FireMaster レビュー マスタリング用フィニッシャー&ソニックエキサイター
- United Pluginsがアコースティックギター用エフェクトプラグイン『Quick AG』