RME Fireface UCX II
RME - Fireface UCX II レビュー 40ch USB オーディオインターフェイス
市場予想価格165,000円前後(2021年5月現在)
RME Fireface UCX IIは、頑丈なハーフラックの筐体に多くの機能を詰め込んでいます。
この20イン/20アウトのUSBオーディオ・インターフェイスは、リファレンス・クオリティのマイク・プリアンプを2基搭載し、アナログ、デジタル、MIDI、ワードクロックなどの接続端子も充実しているため、あらゆるスタジオに導入することができると思います。
Fireface UCX IIのSteadyClock/Femtosecondテクノロジーは非常に安定したクロックを実現し、DC-Coupled出力はモジュラーシンセやその他のスタジオハードウェアにCV/ゲート電圧コントロール情報を送ることができます。
Fireface UCX IIはTotalMix FXにより、外部ハードウェア・ミキサーを必要とせず、各チャンネルに用意されたレイテンシーフリーのエフェクトで完全にコントロールできます。
また、包括的なオンボード・メーター、サム・ドライブや外付けハード・ドライブに直接録音できるDURecポート、RMEのARC USBリモート・コントローラー(別売り)にも対応しています。
その音質には昔から定評がありますので、ハイレベルなオーディオ・インターフェースを導入したいのであればこのFireface UCX IIは非常にお勧めです。
ハーフラックサイズの20入力/20出力オーディオインターフェース
Fireface UCX IIのパワーと柔軟性は、目を見張るものがあります。
省スペースのハーフラック・デザインは、すっきりとした外観でありながら、レベル、サブミックス、ゲインなどのコントロールが可能です。
リファレンス・クオリティのXLRコンボ構成デジタル制御マイク・プリアンプ2基、8チャンネルのバランス・ラインハーフラックサイズながら、レベルI/O、ライン/インストゥルメント入力、ADAT/AES/SPDIF I/O、MIDIポート、ワードクロックI/O、ヘッドフォン出力を搭載しています。
さらに、モジュラーシンセなどのスタジオハードウェアにCV/ゲート電圧制御情報を送ることができるDC-coupled出力を搭載しています。
また、ピーク値とRMS値の計算が可能なオンボード・メーターも搭載、そして何よりも、Fireface UCX IIはこれらの機能を非常にシンプルに実現しています。

DURecで40チャンネルのダイレクトなUSB録音・再生
RME Fireface UCX IIの背面には、DURecポートが搭載されています。
このポートは、40チャンネルのオーディオを外付けのサムドライブや2TBまでの外付けハードディスクに直接録音・再生することができます。
RMEの最先端のハードウェアはパフォーマンスを向上させ、遅いフラッシュドライブや複数のパーティションを持つフラッシュドライブでも高い信頼性を得ることができます。
また、内蔵のリアルタイムクロックにより、タイムスタンプ付きのファイルを作成したり、高度な再生機能などを実現しています。
超安定化技術 SteadyClock FS
Fireface UCX IIは、RMEのリファレンス・クオリティAD/DAコンバーター「ADI-2 Pro」と同じSteadyClock FS回路を搭載し、アナログPLL回路をアップグレードし、ダイレクト・デジタル・シンセシスとPLLの両方に低位相ノイズの水晶振動子を使用することで、とても高かった前モデルのよりさらに高いクオリティーを実現し、セルフジッターを極限まで低減しました。
実際、Fireface UCX IIの自己ジッターは、PLLモードで動作していても、通常はマスター・クォーツ・クロック・モードでしか得られないレベルに達しています。
このアップグレードされた回路により、Fireface UCX IIは1/1,000,000,000,000秒という驚異的な低いジッター・スペックを達成しました。
TotalMix FXでレイテンシーフリーのプロセッシング、モニタリング、エフェクトを実現
Fireface UCX IIには、RMEのTotalMix FXエンジンが搭載されています。
このデュアルDSPシステムは、1つのDSPチップをモニター・ミキシングに使用し、もう1つのDSPチップをレイテンシーフリーのエフェクトとプロセッシングに使用します。
TotalMix FXのルーティング側には、20の入力チャンネル、20のソフトウェア再生チャンネル、20のハードウェア出力チャンネルを備えた完全にフレキシブルなミキサーが用意されています。
Fireface UCX IIの各チャンネルには、3バンドのパラメトリック・イコライザー、ローカット・フィルター、エコー、リバーブ、コンプレッサー、エキスパンダー、オートレベルが搭載されています。
つまり、レイテンシーやコンピューターの処理能力を気にすることなく、必要なエフェクトや処理を施したトラックを作ることができる用になっています。
オプションのARC USBリモートで、便利なデスクトップ・コントロールを実現
RMEのARC USBリモート(別売)は、USB経由でコンピューターに接続し、Fireface UCX IIを直接コントロールすることができます。
ARC USBは自由に割り当て可能な15個のボタンと照明付きボタン、1つのエンコーダー・ホイール、そしてフットスイッチ・ジャックを備えています。
ARC USBは完全なプラグ・アンド・プレイです。
接続するとすぐにTotalMix FXがそれを検出し使用することができます。