2023年
05月
02日 00:11
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AudioThing - Gong Amp レビュー 電子楽器のパイオニアであるモーリス・マルトノの実験的アンプ、レゾネーターを再現した個性的なプラグイン!
AudioThing - Gong Amp レビュー
AudioThing『Gong Amp』
電子楽器のパイオニアであるモーリス・マルトノの実験的アンプ、レゾネーターを再現した個性的なプラグイン
Pluginboutique様より製品をご提供を頂きましたのでレビューして行きたいと思います。
この場をお借りしてPluginboutique様並びに関係者様に感謝致します。
オリジナルデモムービー
筆者が音楽制作とビデオトラックを制作した、AudioThing『Gong Amp』のPlugin Boutique Japan公式動画です。
実際にプラグインの効果を確認出来ますのでご覧下さい。↓
こちらはコメントなしのバージョンです。
じっくりサウンドのみのを聞きたい方はこちらをどうぞ ↓
商品概要
Gong Ampはエキサイティングな実験的プラグインで、電子楽器のパイオニアであるモーリス・マルトノのレゾネーターにインスパイアされています。
1932年、モーリス・マルトノは、当時のホーンやラウドスピーカーを超えるアンプを開発するため、さまざまなアイデアを練りました。そのひとつが、アンプ回路の後ろにゴングを置くというもので、これによりエキサイティングな共鳴と見事な倍音が生まれました。
2011年、フランスのEowave社はMaurice Martenotの発明からヒントを得て、独自のバージョンであるResonator Metallikを作りました。
それではどのような音がするのか、なかなか言葉だけでは想像がつかないと思います。
ゴングとチェーンなどの様々な要素が、その中を流れる音にメタリックな背景を作り出しています。
レビュー記事の最後のほうに実際の音は聴けるYouTubeとSoundCloudへのリンクを用意していますので、そちらをお聴きください。
ゴングとチェーンなどの様々な要素が、その中を流れる音にメタリックな背景を作り出しています。
レビュー記事の最後のほうに実際の音は聴けるYouTubeとSoundCloudへのリンクを用意していますので、そちらをお聴きください。
その後、ベルリンの作曲家ハインバッハがこの希少で生産中止となったアンプで行った演奏を聴いたアウディシングは、このサウンドを一部の人たちだけに提供するのではなく、多くの人に知ってもらう必要があると考えました。
そこで、Motors and Wires以来3度目となるHainbachとのコラボレーション、Gong Ampが制作されました。
コンボリューション処理、フィジカル・モデリング、フィードバック・システムを複雑に組み合わせて、オリジナルのレスポンスに忠実で、サウンド・デザインの可能性という点ではオリジナルを超えるプラグインを作り上げました。
録音ポジション
録音ポジションは、モノラルマイク、ステレオマイク、そしてヘインバックが設計したユニークな「レゾネーター」効果の3つから選ぶことができます。
モノラルでは「ドキュメンタリー」、ステレオでは美しいリボンマイク、そして「レゾネーター」モードではリバーブをかけて聴いてみてください。
入力のDRIVEを上げて倍音を追加したり、出力の歪みにはソフトクリップを使ったりししても面白い効果が得られると思います。
チェーン音
また、Gongに太いチェーンと細いチェーンを追加することができ、これにより柔らかな揺らぎから、ガラガラという共鳴音やノイズまで、さまざまな効果を生み出すことが出来ます。
パフォーマンス
Gong Ampのサウンドは、演奏スタイルに合わせて調整することができます。
ゴングのゲイン設定は "Dynamic "で2種類から選べます。
モジュレーションを加えて、少しサイケデリックなサウンドにすることも出来ますし、HOWL をオンにすると、オーバーロード時にGong Ampが美しく奮闘する様子を聴くことができます。
シネマティックな効果を得るために、極端なピッチ操作を試しても面白いと思います。
トリップモード
トリップモードでは、モノ、ステレオ、レゾネートの3つの信号ポジションの間に自動クロスフェードを追加することができます。
スプレッドを使って、リズムの変化を調整できますので、緩やかなドリフトから高速回転エフェクトなどの効果をことができます。
まとめ
AudioThingがHainbachと共同開発した、非常に魅力的で珍しいプラグインだと思います。
たくさんの機能を持ったモンスターエフェクトプロセッサーではなく、むしろブティックペダルのようなプラグインで、いくつかのユニークな機能がありよくできている印象です。
たくさんの機能を持ったモンスターエフェクトプロセッサーではなく、むしろブティックペダルのようなプラグインで、いくつかのユニークな機能がありよくできている印象です。
主な特徴
- ゴング・アンプ・エミュレーション
- チェーンとピローセット
- ダイナミック、ピッチ、モジュレーション、ハウリング
- トリップモジュレーション
- リサイズ可能なウインドウ
- ランダマイザー付きプリセットシステム
システム要件
PC
Windows 7、8、10
2GHz CPU、4GB RAM
VST2、VST3、またはAAX(64ビット)
Mac
OS X 10.9 - Mac OS 12
2GHzのCPU、4GBのRAM
VST2、VST3、AU、またはAAX (64ビット)
ユニバーサル2 バイナリ
デモムービー
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