2023年
05月
02日 00:04
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Softube - Harmonics レビュー 5つの異なるスタイルのハーモニックサチュレーションを得ることが出来るプラグイン! アナログ特有の歪みを再現しています。
Softube - Harmonics レビュー
Softube『Harmonics』
Softube『Harmonics』はアナログモデリングでは定評のあるSoftubeから発売された、5つの異なるスタイルのハーモニックサチュレーションを得ることが出来るプラグインです。
GUIはクラシックなハードウェアボックスのようなスタイルで、Softubeのプリセットブラウザも含まれています。
右側には、入力と出力のレベルをバランスさせるフェーダーがあり、それぞれにピークレベルメーターを装備しています。
RMSメーターはレスポンスの良い2つのVUで表示され、さらにTHD(全高調波歪み)をモニターするように切り替えることも可能です。
5つの赤いボタンでサチュレーションタイプを選択し、幅広いキャラクターを与えることができます。
それでは細かく見ていきたいと思います。
いちばん左側のDynamic Transient Control(DTC)ノブは、Harmonicsを他のサチュレーションプラグインと区別するためのものです。
ディストーションは通常に信号の破壊的な影響を与え、ダイナミックが平坦になってしまいます。
これは、特にドラムやパーカッションの生命力を奪い、それを補うためにドライ信号の一部をミックスバックすることが必要になることがよくあります。
Harmonicsにはドライ/ウェット・ミックス・コントロールが搭載されていますが、Dynamic Transient Control(DTC)の方がはるかに効果的なオプションです。
DTCを有効にすると、Harmonicsは入力信号のダイナミックプロファイルを常に分析します。
DTCノブを中心から時計回りに回すほど、そのプロファイルがディストーション後の出力信号に再入力され、ソースの輪郭が徐々に戻されます。
また、反時計回りに回すと、ソースの輪郭がさらに減少し、信号が効果的にオーバーコンプレッションされ、より重く、よりダイナミックでなくなります。
その右には5つの赤いボタンがあり、サチュレーションタイプを選択出来るようになっています。
SOLID
70年代のソリッドステート・スタジオ・ハードウェアをエミュレートしており、このセットの中で最も「汎用的」なキャラクターだと思います。
あらゆるソース信号に明瞭さと存在感を与えるのに理想的ですが、特にボーカルに適しているような印象です。
TRANSF
トランスフォーマーは、アメリカのコンソール用トランスをシミュレーションしており、特にローエンドを強くすることが出来ます。
MASTER
マスターは、その名の通りミックスバス用で、5種類の中で最もクセがなく穏やかなサウンドです。
TUBE
チューブは60年代のブティック・バルブ回路をモデルにしており、ギター用に最適だと思います。MODERN
モダンは英国製のオールバルブ3極管で、この中で最も攻撃的で破壊的なユニットです。
その隣にるDriveノブは、もちろん、サーチュレーション回路への信号のゲインを調整するものです。
高くすればするほど、より多くの歪みを得ることができます。
その隣にあるCharacterコントロールは、チルトEQのように見えますが、実際はもっと複雑で、歪みの種類ごとに特別に設定された「マスタリンググレード」のフィルターが搭載されています。
時計回りに回すと歪む前の高域がより強調され、反時計回りに回すと低域が強調されます。
さらにその隣のLow(10-400Hz)とHigh Cut(200Hz-20kHz)フィルターは、サーチュレーション回路の前段または後段に配置でき、それぞれ6、12、18dB/octaveの3つのスロープが用意されています。
低域の出過ぎを抑え、過度なトップエンドを抑制するのに非常に有効なフィルターです。
Softubeは歪みモデリングを熟知しているので、Harmonicsのサウンドがまさに「アナログ」です。
5つのディストーションタイプはそれぞれ個性的で、DTC(Dynamic Transient Controlを参照)はドラムのアタックを損なうことなくサチュレーションとオーバードライブを行うことが出来ます。
マイクとエレクトリックの音源が主なターゲットですが、エレクトロニックプロデューサーは、処理されたビートとシンセをこのプラグインに押し込んでもすばらしい効果が得られました。
■特徴
- コンポーネント・モデリングされた5種類のディストーション・サウンド
- 画期的な「ダイナミック・トランジェント・コントロール」技術
- サチュレーションの量を調節する「Amount」ノブ
- キャラクター・ノブで歪みの音色や色を調整可能
- ハイカット、ローカットフィルターをディストーションの前または後に配置可能
- ウェット/ドライ・ブレンドツマミによるパラレル処理
- THDメーターで微妙なサチュレーションをコントロール可能
- Joe ChiccarelliとHoward Willingのプリセット搭載
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