2022年
02月
16日 22:54
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PROCESS.AUDIO - Sugar レビュー ミキシングとマスタリングのための美しく調整されたマルチバンドエンハンサー
PROCESS.AUDIO - Sugar レビュー
PROCESS.AUDIO『Sugar』
PROCESS.AUDIO『Sugar』はPureMixが新たに設立したソフトウェア部門からのデビュープラグインで、複雑なエンジニアリングプロセスの数々を、4つの周波数帯域に自動的に適用し、素晴らしいサウンドを実現しているプラグインです。
Sugarの4つのバンド(Low、Medium、High、Air)には、2つの異なる処理モードが用意されており、バイパスボタンと、ステレオ設定では効果を調整するためのフェーダーが用意されています。
Mid/Sideの設定では、MidとSideの2つのフェーダー表示に変わります。
効果を調整したいしたいバンド(またはそのM/Sチャンネル)のフェーダーを、好みの音になるまで上下させる事により、2つの異なる効果を生み出すカラーを切り替えることができます。
中央の大きなウェット・インジェクション・ノブは4つのバンドを一緒に上下させることが出来るのはよく考えられてインターフェイスで便利だと思います。
ノブの右側にある、FX Onlyボタンを押すと、ウェット信号を分離して聞くことができます。
ノブの右側にある、FX Onlyボタンを押すと、ウェット信号を分離して聞くことができます。
また、LVL MGMT(レベル・マネジメント)を有効にすると、出力ゲインスライダーを自動的に上下に動かしてレベル変化を補正することができます。
さらに、トラック再生時はスペクトラムアナライザーが表示され、周波数帯域全体の入出力レベルが表示されます。
Sugarの8つのバンドモードは、コンプレッション、EQ、フェイズローテーション、ハーモニックエキサイトメントなど、全く異なるエフェクトが設定されています。
LOWバンドでは、Thickモードが低音とサブ低音域に重みと太さを加え、Punchモードが輪郭を強調してインパクトを与えます。
MEDIUMバンドのWarmとBroadの2つの設定は、中域の厚みが異なり、Broadはより広い周波数帯域をカバーします。
HIGHバンドのExciteモードは、高域に新しいハーモニクスを追加し、Shineは既にあるハーモニクスを強調します。
AirバンドはYinとYangにより超高域のシェルビングとエンハンスメントの2つの効果を得ることが出来ます。
AirバンドはYinとYangにより超高域のシェルビングとエンハンスメントの2つの効果を得ることが出来ます。
下部にはフィルターが装備されており、カットオフ周波数は10Hzから22kHzで、「steep」ボタンにより12dBから48dB/オクターブに切り替え可能です。
信号経路のいちばん後にあるSaturationモジュールは、Drive、Distort、Crushの3種類が搭載されており、タイプを選び、ノブでサーチュレーション量を調整してサウンドにパンチを加えることが出来るようになっています。
Sugarは、最小限のコントロールで、より存在感のある音質にし、さらにサチュレーションによりパワフルな音も作ることができるプラグインです。
各バンドに設けられているモードは非常に効果がありますので、すべてのバンドで両方のモードを試してみて頂きたいと思います。
クロスオーバーが調整できないことと、CPU使用率が高めと言う短所も見られますが、ミキシングとマスタリングのための美しく調整された、音的にも印象深いマルチバンドエンハンサーとして、おすすめのプラグインです。
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