2022年
12月
08日 15:14
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AIR Music Technology - Odyssey レビュー 歴史的名器「ARP Odyssey」をエミュレーションしたバーチャル・インストルメント・プラグイン
AIR Music Technology - Odyssey レビュー
AIR Music Technology『Odyssey』
Pluginboutiqueより製品をご提供を頂きましたのでレビューして行きたいと思います。
この場をお借りしてPluginboutique様並びに関係者様に感謝致します。
AIR Music Technology『Odyssey』は歴史的名器「ARP Odyssey」をエミュレーションしたバーチャル・インストルメント・プラグインでです。
TimewARP2600とKick Axeを開発したWayOutWareの協力により開発されたこのプラグインは、幅広いサウンドチューニング機能をわかりやすいインターフェースに凝縮して提供されている印象です。
デュアルオシレーターとモノラルからポリフォニックまで、最大4ボイスで演奏することができます。
さすがにオリジナルのARP Odysseyは 所有したことがなく、YMO等の楽曲で使用されているサウンドを間接的に比較するしかありませんがARP Odysseyのサウンドを 非常によく再現していると思いました。
Odysseyの 特徴であるオシレーターやLFO、サンプル&ホールド、各種モジュレーション、ハイパス&ローパスフィルターなどその魅力を存分に味わうことができるプラグインだと思います。
もちろんファクトリープリセット豊富に 用意されていますので、Odysseyの魅力を オリジナルの楽曲に加えることができると思います。
それでは詳細を見ていきたいと思います。
まずは 1番左のセクションです。
「Duo, Mono, 2,3,4 」の ボイスモード(発音数)の選択が行える「Voice Count 」
0から1.5秒までの 範囲で時間を設定できるポルタメント。
0から1.5秒までの 範囲で時間を設定できるポルタメント。
ポルタメントをコントロールするためのエクスプレッションペダルの有効、無効を設定する「Exp Pedal 」ボタン
ポルタメントをフットスイッチで操作することの有効、無効を設定する「Footswitch」ボタン
「-2, 0, +2」の トランスポーズスイッチ等が搭載されています。
次はVCO1とVCO2のセクションです。
VCO1は上部左には「Frequency」のピッチ調整(Coarse)とピッチ微調整(Fine)があり、その左側に「LFO」と「AUDIO」のボタンがあります。
このボタンはAudioに設定すると、 一般的なシンセサイザーの音源としてピッチが生成されます。
このボタンはAudioに設定すると、 一般的なシンセサイザーの音源としてピッチが生成されます。
LFOに設定すると、VCOはLFOによって制御され、VCO2 のモジュレーションに使用できます。
下の左側にはFM(フリケンシーモジュレーション)セクションがあり、MOD1ではセレクトした2種類のLFO波形により音程の揺らぎを 得ることができます。
下の左側にはFM(フリケンシーモジュレーション)セクションがあり、MOD1ではセレクトした2種類のLFO波形により音程の揺らぎを 得ることができます。
MOD2にはS/HとADSRの切り換えボタンがあり、S/Hは鍵盤を押すたびにランダムな ピッチでモジュレーションがかかり、ADSRはいわゆるADSRエンベロープにより ピッチエンベロープ効果を得ることができます。
その左には、パルスワイズモジュレーションセクションがあり、WIDTHで パルス波の波形を変化させ、MODでは2種類のLFO波形でパルスワイズ対してモジュレーションをかけることができるようになっています。
VCO2は基本的にはVCO1と同じですが、VCO1にあった「LFO」と「AUDIO」ボタンがなく、「Sync」ボタンがあり、VCO2をVCO 1の周波数に同期させ特徴的なサウンドを出すことができるようになっています。
VCO2は基本的にはVCO1と同じですが、VCO1にあった「LFO」と「AUDIO」ボタンがなく、「Sync」ボタンがあり、VCO2をVCO 1の周波数に同期させ特徴的なサウンドを出すことができるようになっています。
このVCOセクションには 通常はあるはずVCOの波形を選択するところがありません。
私も最初は戸惑ったのですが、よく見るとVCOの波形は右側のオーディオミキサーセクションのVCOインプットボタン「Saw」と「Pulse」が選択できるようになっています。
次はLFOセクションです。
その下には、各VCOセクションの「MOD2 S/H」で 使用する、サンプル/ホールド波形を設定、ミキシング するセクションです。
ホダリ側からVCO1と2の各スライダーでサンプル/ホールドの量を、ボタンで波形を選べるようになっています。
その隣の「TRIG LFO」はサンプル/ホールドをトリガーするソース信号を、LFOまたはキーボードから選べるようになっています。
その隣の「TRIG LFO」はサンプル/ホールドをトリガーするソース信号を、LFOまたはキーボードから選べるようになっています。
1番右側の「LAG」 スライダーはサンプルホールド信号をスムージングすることができ、 スライダーを上げることにより、だんだんと関係がスムーズになってきます。
これらのサンプル/ホールド 関連の設定はVCOセクションの「MOD2 S/H」 スライダーを上げていなければ、 音は全く変わりませんのでお気をつけ下さい。
これらのサンプル/ホールド 関連の設定はVCOセクションの「MOD2 S/H」 スライダーを上げていなければ、 音は全く変わりませんのでお気をつけ下さい。
その隣には、VCF、 VCA、ミキサーのセクションです。
上部左側より、おなじみのVCFカットオフ、VCFレゾナンス、そしてハイパスフィルターのスライダー
、VCAゲインのスライダーが用意されています。
下部には左側よりノイズ/リングモジュレータがあります。
スライダー下のボタンで「ノイズジェネレータ」または「リングモジュレーション」を選択し、スラーダーでミキサーに入力するレベルを調整します。
「ノイズジェネレータ」「リングモジュレーション」は同時に使う事はできないようです。
スライダー下のボタンで「ノイズジェネレータ」または「リングモジュレーション」を選択し、スラーダーでミキサーに入力するレベルを調整します。
「ノイズジェネレータ」「リングモジュレーション」は同時に使う事はできないようです。
その隣にはVCO1とVCO2のオーディオミキサーへのレベルスライダーがあります。
先ほども記載しましたが、各VCOの波形はスライダ下のボタンで設定するようになっています。
その隣にはフィルターへのモジュレーション・スライダーがあります。
その隣にはフィルターへのモジュレーション・スライダーがあります。
左からVCO1フィルターモジュレーションのレベルと入力ソース設定ボタン。
キーボードからの入力をソースとして使用する場合は、KYBD CVを選択し、S/H MixerまたはPedalを選択して、Sample and Holdジェネレーターまたはオプションの外部ペダルが使用出来ます。
その隣は、VCO2フィルターモジュレーションのレベルと入力ソース設定ボタン。
S/HまたはLFO Sineを選択して、Sample and HoldジェネレーターまたはLFOのサイン波が使用出来ます。
このセクションいちばん左側はVCAのモジュレーション・ソースを次項で設定する、ADSRエンベロープまたはARエンベロープから選ぶことが出来るようになっています。
次はいちばん 右側にあるエンベロープジェネレーター・セクションです

エンベロープジェネレーターは、一般的な アタックとリリースのAR方式と アタック、ディケイ、サステーン、リリースのADSR方式の2基が装備されています。
またトリガーとして通常の キーボードからの信号のほかにエルエフオー制御することもできるようになっています
画面下部にはエコーとグローバルコントロールの設定パネルがあります。
左側はムーバブルヘッド・テープディレイを再現したエコーで、左側からON/OFF スイッチ、 エコータイムをDAWの 店舗にシンクするか、 エコータイムスライダーで設定した値にするかを選択するスイッチ、 エコーのリピート回数を設定するサステイン、 エコーレベル等を設定することができるようになっています。
隣のグローバルコントロールパネルは、左からモジュレーションホイールのでのLFOビブラート値の設定、 モジュレーションホイールでのパルスワイズモジュレーション量の設定、VCFベロシティ量、VCAベロシティ量の設定つまみがあります。
プリセットはベース、リード、シンセ、パッド、FXなどの ジャンルに分けられた音色が150 用意されています。
■主な特徴
- 150種類のファクトリー・プリセット
- デュアル・オシレーター、LFO、サンプル・アンド・ホールド、リングモジュレーション、ハイパス、ローパス・フィルター
- 回路のモデリングを用いたオシレーターとフィルター
- 優れたタッチインターフェース
- エクスプレッションペダルによるモジュレーション、ベロシティ、チャンネルプレッシャーに対応
- Odysseyをモノラル、デュオフォニック、または最大4ボイスのポリフォニックシンセとして使用可能
- 1970年代のムーバブルヘッド・テープディレイの忠実な再現
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