2023年
02月
16日 19:31
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BLEASS - BLEASS Megalitレビュー ウェーブテーブル&サブオシレーターによる3OSC仕様と豊富なモジュレーションにより多彩で変化に富んだ音色を持つプラグインシンセサイザー
BLEASS - BLEASS Megalitレビュー
BLEASS『BLEASS Megalit』
ウェーブテーブルとサブオシレーターによる3OSC仕様と豊富なモジュレーションにより多彩で変化に富んだ音色を持つプラグインシンセサイザー
参考価格14,312円(投稿時価格・為替により変動します)
Pluginboutique様より製品をご提供を頂きましたのでレビューして行きたいと思います。
この場をお借りしてPluginboutique様並びに関係者様に感謝致します。
商品詳細
iOS用のAUv3プラグインで高い評価を得ているフランスのデベロッパーBLEASSによる、同社の中では最も冒険的なシンセサイザープラグイン「BLEASS Megalit」
BLEASS Megalitは、3つのオシレーター、ノイズ・ジェネレーター、ローパスとハイパスのフィルター、豊富なモジュレーション・オプション、そしていくつかのエフェクトとプロセッシングという、 典型的な減算方式の シンセサイザーですが、革新的なアイデアで音色の可能性は 幅広いものを持っていると思います。
Megalitは一目見てそれと分かる非常に個性的なデザイン・スタイルを持っています。
もし、ハードウェアシンセのような、ノブも含めてすべてが見えるGUIを望んでいるなら期待外れになると思いますが、 実際に使ってみると非常にカラフルで、すべてのダイヤル、すべてのフェーダー、すべてのボタンが明確で、簡単に操作 できることに気がつくと思います。
さらに、ほとんどのコントロールがメーターやビジュアルの機能を兼ね備えていますので、ビンテージ・ハードウェア・シンセのノブやフェーダーのように自然で直感的な使い心地で、MegalitのGUIは今までに見たこともないほど完成度が高いと感じました。
オシレーター・セクション
Megalitのポテンシャルの最初の秘密は、2つのウェーブテーブルオシレーターにあります。
135種類ものウェーブテーブルが用意され、膨大な種類の波形が収録されているため、これだけでも多くのバリエーションを得ることができると思います。
また、オシレータのFold機能(簡単に言えば、ウェーブテーブルの波形のパルス幅を変)により、ウェーブテーブル内の波形を大きく変化させることができます。
また、オシレータのFold機能(簡単に言えば、ウェーブテーブルの波形のパルス幅を変)により、ウェーブテーブル内の波形を大きく変化させることができます。
さらに、ウェーブテーブルの位置とフォールドにモジュレーションを適用することで、美しく表現力豊かなオリジナル・サウンドを作り出すことができ、音色のオプションは無限大です。
3番目のオシレータは、より基本的なもので、サイン波、矩形波、ノコギリ波などの標準的な減算波形のみを作成します。
オシレーターはこれらの波形の間をモーフィングすることができ(これもウェーブテーブルをベースにしていると思われます)、これによりいくつかの興味深い音色を作り出すことができます。
一方、この基本的なオシレーターは、オクターブ・レベルのピッチ調整しかできないのが残念です。
オシレーターはこれらの波形の間をモーフィングすることができ(これもウェーブテーブルをベースにしていると思われます)、これによりいくつかの興味深い音色を作り出すことができます。
一方、この基本的なオシレーターは、オクターブ・レベルのピッチ調整しかできないのが残念です。
また、ノイズジェネレータも搭載されています。
Megalitに搭載されているノイズジェネレーターは、ノイズの「カラー」を選択するのではなく、ホワイトノイズを生成するだけですが、専用のハイパスとローパスのフィルターがあり、ノイズのキャラクターを変更することができます。
これは、異なるカラーのノイズを使用するのと全く同じではありませんが、実用的には問題ではなく、むしろ、フィルターは、ノイズカラーの選択よりも大きな音色の幅を提供 していると思います。
さらにMegalitではユニゾン機能を使って、デチューンを適用したり、FM変調や、アルペジエイターも搭載しています。
MegalitのFM機能は、FMオペレータとして使用するための専用のオシレータを提供し、メインオシレータごとに個別に有効または無効にすることができ、音色をさらに深く掘り下げていくことができます。
ドライブ・フィルター・セクション
オシレーターセクションからの出力はDrive/Filtersセクションに送られます。
MegalitのDrive/Filtersセクションでは、オシレータとノイズジェネレータのミックス出力全体、オシレータ1+2、オシレータ3とノイズの2組、または各出力ごとに処理するかどうかを選択することができます。
アナログ・スタイルのサチュレーションとディストーションのウェーブシェイパーと、デジタル・フレーバーの歪みを得られるビット・クラッシャーが、専用のフィルターエンベロープを備えたレゾナンス・ハイパスフィルターとローパスフィルターへと続きます。
これらのプロセッサーをオシレーターごとに適用できることは、非常に汎用性が高く、素晴らしいことです。
例えば、Oscillator 1の出力にウェーブシェーピングと両方のフィルターを適用し、Oscillator 2にはビットクラッシャーとハイパスフィルターを、Oscillator 3とNoiseにはローパスフィルターのみをルーティングすることが できるようになっています。
さらに、このモジュールの設定は非常に簡単です。
各プロセッサーには、各オシレーター専用のオン/オフボタンがあり、クリックするだけでプロセッサーをオシレーターのルートに接続することが可能です。
文字通り、これ以上ないほど簡単なのです
モジュレーション・パフォーマンス・セクション
シンセの特徴の多くはモジュレーション・オプションから生まれますが、Megalitにはたくさんのモジュレーション・オプションがあります。
インターフェイスのページ全体が、入力されるパフォーマンス・コントローラー(Modホイール、キーボード(トラッキング)、ノートオン、ノートオフ、スライド、プレッシャー、XY)の管理に特化されており、ほとんどのシンセはレスポンスカーブをグローバルな設定として扱いますが、このMegalitではパッチごとに保存されます。
各ソースは2つの出力先にマッピングでき、これは、音色のバリエーション、リズム効果、サウンドスケープを作り出すためのオプションが驚異的に豊かになるように設計されています。


内蔵モジュレーションとして、4つのLFO、2つのエンベロープジェネレーター、そしてMotion Sequencer(基本的には繰り返しやリズミカルなモジュレーションパターンを作成するためのステップシーケンサー)が提供されています。

特にLFOは、LFOの波形周期の速度を変える「タイムスロープ」、LFOの値の変化率を制限する「スムージング」機能など、多彩な機能を備えており、非常に珍しいLFOのパターンが可能です。
FXs
最後にマルチバンドのアップワード・ダウワード・コンプレッサー、ディレイ、リバーブでまとめられ、結果に美しい光沢を与えている印象です。
最新のプラグイン技術は、シンセデザイナーの想像力を刺激し、より複雑で、より高度なサウンドデザインの可能性を秘めたシンセを作り出すことを可能にします。
しかし、Megalitはその複雑さを感じさせないように、シンプルで分かりやすい方法で様々なオプションを提供します。
多様で変化に富んだ印象的な音色を、柔軟なエンジンでクリアでしっかりとしたキャラクターで表現してくれるる印象です。
主な機能
- ウェーブテーブル・オシレーターは、ウェーブテーブルの位置とフォールドを調整でき、シンセの135のウェーブテーブルにほぼ無限のバリエーション
- オシレーターごとのユニゾンモードにより、通常はプロジェクトにシンセサイザーを追加しなければならないような複雑なレイヤーを作成
- 専用のハイパス/ローパスフィルターを備えたノイズジェネレーターにより、超柔軟な非音調のサウンドとサウンドコンポーネントを実現
- 個々のオシレータまたはペアのオシレータに適用できるレゾナントハイパスおよびローパスフィルタ、内蔵ウェーブシェーパおよびビットクラッシャープロセッサーを搭載
- それぞれ独自のタイミングカーブとスムージングを持つ4つのLFOにより、非常に複雑な(もちろんオリジナルな)モジュレーションパターンを作成可能
- 複雑なモジュレーションの繰り返しパターンを作成するための高度なモーションシーケンサー
- パッチごとに保存されるパフォーマンス・コントローラーのレスポンス・カーブにより、サウンドは常に期待通りの反応を示します。
- パッチランダマイズ機能により、 斬新なサウンド生成可能
- マルチバンドのアップワード・ダウワード・コンプレッサーを内蔵し、サウンドのダイナミクスとパンチ力を絶妙にコントロール
システム要件(投稿時)
Mac
MacOS 10.9以降(64ビットのみ)(macOS 11 Big SurおよびM1プロセッサーを含む)
VST3 / AU
PC
Windows 8以降(64ビット)
VST3
フォーマット
BLEASS Megalitはスタンドアローン製品ではありませんので、ホストソフトウェアが必要です。
BLEASS Megalitは、VST3 / Audio Unit対応のDAWに対応しています。
デモ動画
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